ホーム
記事一覧
アシックス、ランニングシューズをリサイクルしやすく
アシックス、ランニングシューズをリサイクルしやすく

アシックス、ランニングシューズをリサイクルしやすく

2024/04/11・by吉田 広子(オルタナ副編集長)吉田 広子(オルタナ副編集長)

記事のポイント


  1. アシックスが環境配慮型の新たなランニングシューズを発売する
  2. アッパー部分を単一素材にすることで、リサイクルしやすくした
  3. 使用後のシューズを無償で回収するサービスも始めた

アシックスが環境に配慮した靴を相次いで発表した。同社は2023年9月、CO2排出量が世界最少のスニーカーを発売。2024年4月12日には、ランニングシューズ「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」を販売する。アッパー(甲被)部分を単一素材にすることで、リサイクルしやすくした。(オルタナ副編集長=吉田広子)


「ニンバス ミライ」(税込2万2000円)。東京、大阪の店舗やオンラインなどで販売する
「ニンバス ミライ」(税込2万2000円)。東京、大阪の店舗やオンラインなどで販売する

「素材を再生利用できるように、ニンバス ミライの設計を進めたが、『機能性』『デザイン性』『サステナビリティ』の両立は非常に難しかった。それでも、社会により大きな影響を与えるために、主力商品であるランニングシューズ、その中でも最も人気のシリーズ『ニンバス』での展開にこだわった」


上福元史隆・アシックスフットウエア生産統括部マテリアル部部長は、開発経緯を語る。開発期間は3年7カ月を要した。


独スタティスタの調査データによると、世界では年間239億足の靴が生産され、その95%が埋め立て処分か焼却処分されている。