「PFAS汚染源はどこ」市民団体が相模原市に情報開示求める

記事のポイント
- 国の暫定指針値を超えたPFAS汚染地が全国各地で見つかっている
- 汚染源も対策も知らされない地域の住民の間では不安が広がる
- 相模原市の市民団体は市に情報開示と対応を求めた
国の暫定指針値を超えたPFAS(有機フッ素化合物)汚染地が全国各地で見つかっている。環境省は具体的な除去技術をまとめた指針を夏頃策定するというが、汚染源も対策も知らされない地域の住民の間では不安が広がっている。神奈川県相模原市もその一つで、市民団体は市に情報開示と対応を求めた。(オルタナ編集委員・栗岡理子)
PFASは、有機フッ素化合物の総称だ。水や油をはじき、熱に強いといった特徴から、調理器具の焦げ付き防止や衣料品の防水・撥水加工、食品包装や化粧品、消火剤や半導体など、多くの製品に幅広く使われている。自然界ではほとんど分解せず、生物の体内に蓄積することから、「永遠の化学物質」とも呼ばれる。
しかし、環境汚染に加え、がん、肝臓や心臓への影響、子どもの発達や免疫系への影響など、さまざまな健康影響が懸念されている。
日本では、PFASが見つかった自治体では対応に追われる一方、何をしたらよいかわからない自治体も多い。