農場こぶた畑のソーセージセット
ノーマル・ブラックペパー・酒粕の3種のウィンナー(各約110g)と
ビアシンケン・ヤークブルストの2種のスライス(各約90g)
のセットです
リン酸塩、亜硝酸塩無添加です。
酒粕ソーセージは粗びきで、ノーマルとブラックペッパーはドイツ式で仕込んでもらいました。
異なる食感と母豚ならではの深い味わいをお楽しみください。
加工の行程で取り切れなかったスジが混入していることがあります。
お召し上がり方
ソーセージは、焼くか、80℃くらいの湯で温めてお召し上がりください。
スライスの商品は解凍後(加熱せずに)そのままお召し上がりいただけます。
賞味期限は、冷蔵で保存していただいた場合、20日間です。
冷凍でのお届けになります。
開封後はお早めにお召し上がりください。
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日本国内発送のみ
ショッププロフィール
農場こぶた畑
1品
送料(1品ごと): 日本: ¥980 (北海道: ¥1,204, 沖縄県: ¥1,204) ご入金確認後10日以内の発送(冷凍でのお届けになります)
¥3,840(税込)
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品物のハイライト
この品物の注目して欲しいポイント
地域への愛
自然素材・オーガニック
動物への配慮
リサイクル・アップサイクル
限られた資源
作り手
品物の生産に関わった作り手の顔とコメント
相原 海
エシカルとか、アニマルウェルフェアとか、そういう横文字をならべても、豚が褒めてくれるわけではありません。
ただ、草むらからひょいと顔を出す子豚、冬に日向ぼっこする母豚、ホカホカの床を掘ってうずくまる肥育豚…。豚屋にとってのご褒美は、自分の仕事がそんな風景の一部になれることです。
児童文学に出てくる牛豚鶏ヤギ羊、みな、生き生きと固有の息遣いと仕草をもった、異質で魅力的な存在です。単なるタンパク質の製造過程ではない豊かさを、そこで働く者として、畜産の現場に取り戻したいのです。
農場主
生産地
品物が作られた場所
神奈川県南足柄市苅野
原材料
品物の素材や原料
自然素材の割合
99%
リサイクル素材
リサイクル素材が使われている割合
99%
リサイクル活動の詳細
農場主の相原が養豚を志したのは、地域の産廃処理施設への反対運動とも関係があります。都市の産業のゴミを農村に押し付ける歪な関係への反発。
しかし、廃棄物は産業がある限り排出されます。産廃来ないでというだけでは迷惑施設が他所に行くだけになりかねません。
農村部が受け入れられるゴミって何だろう。それはとりもなおさず、農村部が共存可能な産業の形って何だろうという問いでもあります。
江戸のし尿を含めた循環を見て分かるように
農村部は有機物の循環を担ってきました。
有機物の循環の上に成り立つ産業こそが、農村の得意とする産業であり、持続可能な産業でもあるはずです。
うちの餌はほぼ100%、食品残渣です。パンくずや麵くず、ココア粕や米ぬかをメインに、酒かす、地元の老舗のかまぼこやさんからのロスをたんぱく源に使用しています。
それらを一度発酵させることによって、“生きた”状態の餌にします。
また、豚の消化器を通って、出て来た糞は、豚舎に深く敷き詰められた膨大な剪定屑と混じって堆肥になります。
堆肥化に比べて飼料化は、食品の持つエネルギーと価値をより高度に利用できる循環利用の技術となります。
SDGsへの貢献
この品物がどのSGDsに貢献しているか
SDGsに関する詳細レポート
週に600キロ程度の食品廃棄物を飼料化し、週に600キロ程度の剪定屑と、豚の糞尿を合わせて堆肥化しています。
化学肥料は有限の資源であり、また生成に膨大なエネルギーを必要とします。
食料自給率の低い日本では、食品残渣利用を含む飼料の国産化の推進が、新大陸の大規模収奪的農業へ加担しないために必要ですし、
食品残渣に含まれる養分で、日本の農地の必要とする養分を賄う方向へと農業のカタチを変革する必要があります。
コストの詳細
コストの内訳を開示
第一次産業なので、仕入れなど簡単に示せる材料費はありません。コストは青色申告を全開示しないと説明できません。
ざっくりですが、うちの豚屋としての取り分が35%ソーセージ委託加工費40%販売手数料、管理費25%という感じかなぁ…と思います。
影響・効果
社会にどんな影響・効果があるのか
一つの商品の購入で世界が変わる!みたいな、詐欺を振りまく気はありません。
ただ、南米の森や草原を潰して大豆やトウモロコシをつくり、餌とする畜産をあと百年続けるわけにはいきませんし、化学肥料のために膨大なエネルギーを使う農業から、循環型の農業へと変わらなければならないことは明白です。
また、これは価値観に関わる問題ですが、母豚が一生後ろを振り向けない柵の中で過ごすような養豚では、生き物と関わる喜びが見出しにくくなっています。
そんな産業では、早晩フェイクミートに駆逐されても文句が言えません。
ホカホカの床を掘り返して遊ぶ豚、草むらから尻だけ覗かせている子豚。威厳を感じさせる200キロの巨体をゆさゆさと、放牧場から走ってくる母豚。そういう実感を畜産業に取り戻したいというのが、私達の願いです。
レア度
品物の希少性
心がこもった贈り物
希少性の詳細・理由
あまり希少性で評価されるべきとは思いません。
循環型の畜産が、当たり前の存在として、
ちょっと地方都市の郊外に行けば
丘の上で寝ている豚に会えるような農村を取り戻したいと思っています。農場こぶた畑
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特定商取引法に基づく表記
Story
品物のストーリー
ホクホクと湯気の立つ発酵したベッドを掘り返し、あるいは冬に放牧場の草の根っこを探して掘り返し、夏には泥の池から草の中からむっくりと起き上がる。
そんな豚が豚らしくのびのびと過ごす環境は、動物愛護的な目的というより、むしろ豚の能力を十分に発揮させるために必要なものです。
また、うだつの上がらない農民として、一生の多くの時間を豚と共に過ごす農場主にとっても、その風景のために働いているような、大切な何かです。
アニマルウェルフェアという、どうもしっくりこない言葉を便宜上使わざるを得ないのですが、福祉“welfare”というよりは、豚と、働く我々と、それぞれに尊厳"dignity"ある生を生きていきたいというのが、こぶた畑の信条です。
そうは言っても、農業は技術に支えられたモノづくりですから、
具体的な技術と離れて理念だけでは存在できません。
こぶた畑では、飼料は近隣の食品残渣を発酵させて仕込みます。糞尿を発酵床という技術で堆肥化して、地域で循環させることで、食品残渣から豚の糧と畑の肥料を生み出すのが、私達の仕事です。
妊娠ストールという無意味な拘束具はもちろん、分娩柵も使わず、
土と離れた工場型の畜産ではなく、土や植物に支えられて、8000年間、豚が農業生態系の中で果たしてきた循環の役割を取り戻す。ただそれだけの営みです。
今回はその豚でソーセージを仕込みました。
豚によっていろんな表情の食感になりますが、是非
、風土と豚のつながりに思いを馳せてお召し上がりください。
Learn Stories of Makers
農場こぶた畑では、青草を食べ、剪定屑や土の上で過ごした豚のお肉を販売しています。
小規模循環型の農場では
豚舎全体を発酵させる発酵床と、餌の発酵、母豚や子豚を中心とした無理のない放牧地利用。二つの発酵と土と時間、そして豚の持っている生き物としての力に依存した養豚を営んでいます。
こぶた畑では
母豚とは場合によっては8年くらい付き合うことになります。
一般に、年令を重ねるとお肉の味は濃くなりますが、筋が多く、繊維は荒くなり、精肉としては扱いづらくなるのですが、ソーセージは本来まさにそういうお肉の良さを活かせる加工技術です。
昭和40年から続く御殿場の渡辺ハム工房さんのプロの技術で、うちの母豚の良さを存分に活かしてもらえるように試行錯誤をしてきました。
ソーセージに使用している塩は、農場主の幼い頃の友人、オーガニック製パン材料卸のパイオニアである株式会社ノヴァのブッシュ氏の強い勧めで、味に奥行きのあるゲランドの塩を使用しています。
今回は、母豚として育成したものの、種付けが上手く行かなかったちょっと美形の豚さんをソーセージに仕込みました。期待の新人のつもりでしたので、なかなか更新の決心がつかず、新しく作った元ミカン畑の放牧場で、雑草をモグモグ、ミカンの実や葉をむしゃむしゃと、実にのんびり過ごした豚でした。