MEGURU 竹の歯ブラシ
【ひまし樹脂毛】ふつう(写真3, 8枚目)
トウゴマの種子から採れるひまし由来の植物100%樹脂を使用しています。ヴィーガンの方にもおススメです。 ※ひまし樹脂毛は生分解性ではありません。
【天然毛/豚毛】かため(写真4, 9枚目)
水を含むと程い柔らかさになり、歯のエナメル質や歯茎を傷つけにくい材質です。天然毛ならではのランダムな太さの毛で、歯の表面や歯間の歯垢もしっかりと落としてくれます。
【天然毛/花馬毛】ふつう(写真5, 10枚目)
程よい柔らかさで、磨くと毛の方が磨耗していくので、歯のエナメル質や歯茎を傷つけにくい材質です。1本1本しなりがあり、優しい磨き心地が特徴です。
柄の材質 バイオマス、竹
毛の材質 天然毛/ひまし樹脂毛 ※天然毛は、抜け毛や切れ毛があることがあります。
日本国内発送のみ
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ファイン
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¥715(税込)
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Transparency Points
透明性項目
品物のハイライト
この品物の注目して欲しいポイント
地域への愛
自然素材・オーガニック
動物への配慮
森を守る
作り手
品物の生産に関わった作り手の顔とコメント
Nishihara Kazutaka
歯ブラシの原料には、ファイン伊賀工場に隣接する竹林の整備をした際に出る間伐材を使っています。
竹林は手入れをせずにいると、視界の悪化や立ち枯れ等の問題がおきてしまいます。竹林のメンテナンス方法を学び、竹林整備を自らの手で行うことで日の光が降り注ぐ竹林になりました。
地元の人たちから感謝の言葉を頂くこともあり、竹の歯ブラシを作ることは、地域貢献と工場周辺の環境改善にもつながっています。
原料を育てて集めるところから、歯ブラシの毛を植えてお客様にお届けするまで、一貫して携われることに、とてもやりがいを感じています。
伊賀工場 技術部主任
生産地
品物が作られた場所
日本、三重県伊賀市蔵縄手377−1
原材料
品物の素材や原料
自然素材の割合
100%
竹+生分解性樹脂
99%
ひまし油/天然毛
1%
リサイクル素材
リサイクル素材が使われている割合
50%
リサイクル活動の詳細
個包装には国産の竹を100%使った竹紙で個包装しています。
個包装の不要なお客様へ:商品のみをまとめて紙袋などに入れての出荷が可能です。ご注文の際にご一報頂ければ対応致します。
SDGsへの貢献
この品物がどのSGDsに貢献しているか
SDGsに関する詳細レポート
竹と、生分解性樹脂を素材にしているので、廃棄して燃焼する際のCO2排出を減らすことができます。また、自社で管理している竹の採取は竹林整備の一役を担っています。
ブラシ部のバリエーションが3種あり、脱プラスチック生活を実践する方や、ヴィーガンの方など、その方にとって心地よいものをお選び出来るようにしています。
また、化学物質過敏症の方に発売以来ずっと親しまれています。
影響・効果
社会にどんな影響・効果があるのか
歯ブラシの役割を終え使廃棄して焼却する際のCO2の排出の少ない製品です。
原料の竹の採取は竹林整備を兼ねていますので、豊かな竹林を育てることに繋がっています。
また、緑の募金を通じて売上金の一部を森林保護に寄付しています。
文化遺産・伝統工芸品
認定されている称号、受賞歴等
2020年ソーシャルプロダクツ賞
オルタナ サステナブル★セレクション 2021年 一つ星
レア度
品物の希少性
気軽に手に入る
ファイン
品物一覧を見る
特定商取引法に基づく表記
Story
品物のストーリー
日本の竹の粉を樹脂化して歯ブラシの柄にしています。
使用後に焼却時の燃焼カロリーが低く、CO2の排出量は一般の樹脂に比べて少なくなります。1年で育つ植物素材を使用している、サステナブルな歯ブラシです。
原料の竹は三重県伊賀市で育った竹を自社で管理し、国産にこだわって作っています。日本人の口のサイズに合わせて作られた、磨きやすい竹の歯ブラシです。
天然素材の特性上、柄の部分は分解が進んで強度が落ちるため、2年間の品質保持期限を設けています。
植物から製品が生まれ、使った後に大気や土に還り、そこにまた植物が芽吹き…。
“MEGURU”はそんな地球を“巡る”をコンセプトに考えられたブランドです。
地球の資源は、私たちが使って捨て続ければいつかは無くなり、さらに、分解しないゴミは地球を汚していきます。
そんな負のサイクルを食い止め、人にとっても地球にとっても優しいサイクルに少しでも変えられたら。
MEGURUにはそんな想いが込められています。
Learn Stories of Makers
“この歯ブラシしか使えない”お客様からの声に背中を押されて
毎日、身体に触れるものだから、地球にも人にもやさしいものを届けたい──。
私たちファイン株式会社は、ローソクの製造販売などを行う前身会社から独立し、1973年に歯ブラシの専門メーカーとして分社化しました。
歯ブラシは、毎日、口に触れる消耗品。コンビニでいつでも簡単に手に入れることができます。多くの方にとっては、その素材が何からできているか、あまり気にならないと思います。
しかし、中には市販のプラスチック製のものは使えない方も、実はいらっしゃるのです。
「化学物質過敏症」という言葉を知っている方も、きっと多いでしょう。柔軟剤や芳香剤、農薬、排気ガスなど、これらに含まれる化学物質に反応することで、頭痛や吐き気など、人によっては深刻な症状を引き起こしてしまう疾患です。
市販の歯ブラシの多くは、ナイロン素材など、石油化学製品で出来ており、敏感な方は少し触れるだけではなく、近づくだけでも様々な症状に苦しんでしまいます。
ファイン株式会社の代表、清水 直子も、アトピー性皮膚炎の身内がいました。そのため、約35年前から清水自身も成分表示が気になり始め、調べたところ、日常のそこここにある食べ物や、物に含まれる化学物質の多さに驚いたといいます。
また、日本で1950年頃から始まった、大量生産・大量消費のあり方を、メーカーとして無視してはいけないという思いもありました。せっかく作ったものが、ゴミとして捨てられ、それが結果的に環境問題の一因になっているのだとしたら、何とかしたいと思ったのです。
試行錯誤の日々と、挫折
そこで、1998年に、生分解性樹脂と紙のブレンド樹脂を利用して「エコット」という歯ブラシを開発しました。この取り組みは、国内で初めての取り組みでした。
さらに、2000年には、生分解性樹脂の一つである、ポリ乳酸を使った歯ブラシ「エパック:21」を発売し、口というデリケートな部分に触れるものだからこそ、人にも環境にも良いものを届けたい一心で、開発を続けてきました。
──しかし、開発の道のりは順風満帆とはいきませんでした。
そもそも、自然のものを活用しているために、素材にした段階から分解が進むという特徴があるため、耐久性は市販の物と同等とはいえません。また、歯ブラシの製造工程と構造上、植毛部に負担がかかりやすく、硬すぎると植毛時に素材にひびが入ってしまったり、夏は暑さで植毛部が変形し、毛が抜けてしまったりするなどの問題がありました。
様々な問題が起こる度に対応し、数年おきに新しい樹脂を試しておりましたが、ある時、いくつかの樹脂メーカーから「歯ブラシへの使用は控えてほしい」と言われてしまいました。
さらに追い打ちとなったのは、エコに対する関心です。当時はまだ、世間はエコに対する関心が低く、市販の物より高い金額でエコ商品を手にする人は、ほとんどいません。売上も伸び悩む中で、手にしたお客様から強度が弱いとクレームを頂くこともあり、そうした状況で販売を継続していくことは困難でした。
2006年、私たちはエコ歯ブラシの販売を断念しました。
誰かがつらくなる、歯ブラシの素材を知って
エコ歯ブラシの製造中止を決めてからしばらくのこと、お客様からあるお問い合わせが入りました。
それは、化学物質過敏症のため、エコ歯ブラシの在庫を全て譲ってほしい、という声でした。この歯ブラシしか使えないから、と。
お客様にとって、切実なる願いの声だったと思います。私たちの手掛ける歯ブラシなら、安心してお使いいただける──それは、何よりの力となって、私たちの背中を押してくれたのです。
しかし、再販するといっても、以前の「エパック:21」では、まだ耐久性などに課題があります。
品質をより良くするためには、新たな素材に目を向ける必要があるかもしれない……。
試行錯誤をする日々の中で、私たちはある企業と出会います。
彼らは私たちに、新素材として、特許を取得したポリ乳酸と竹繊維を混合した複合樹脂を使ってはどうかと、提案してくれました。
すぐにテストしてみると、植毛部も十分な強度があり、耐熱温度も高く、歯ブラシに向いている素材であるように感じました。
また、竹には抗菌効果があり、口に含むものとして、自然からの恩恵にあずかることが期待できます。さらに、「かぐや姫」でも語られているように、竹の成長は目覚ましく、素材が足りなくなってしまう心配もありません。むしろ、成長が早いために増殖した竹が、他の木の成長を阻害したり、土砂崩れなどの災害を引き起こしたりしてしまうため、しっかり管理し、間伐する必要があるのです。こうした竹害の対策にも、竹歯ブラシの開発は役立ちます。
(実際に竹を伐採している様子)
新素材を活用したエコ歯ブラシの開発は進み、ついに2008年、「FINE eco41 竹の歯ブラシ」が完成しました。
しかし、ここで一つの課題が発生しました。
竹は、国産であることにこだわり、当初は静岡県の竹を使っていたのですが、竹を伐採・加工する担い手たちの高齢化が進み、このまま彼らにお願いし続けることが厳しくなったのです。
様々に検討した結果、私たちは自分の手で竹を整備し、加工することに決めました。
運よく、伊賀にある自社工場の横には竹林もあり、資材の運搬も難しくありません。伐採や加工の技術を継承し、2018年から本格的に自社での竹の管理や加工が始まりました。
また、ハンドル部分の成形は協力会社にお願いをしていますが、2021年には樹脂の製造特許と技術、設備を買い上げ、竹の伐採から樹脂の製造を内製化したことで、現在は植毛や、パッケージング、出荷まで社内で一貫して私たちで行っています。
誰かに寄り添えるブランドを見据えて
“新たなブランド”が必要なのではないか──。
そう考えたのは、時代と共に多様化する生き方や考え方が、世界にじわじわと広がっているさまを肌で感じたためです。
「FINE eco41」のブラシ部分に使っていたのは、豚毛のものと、飽和ポリエステルを使ったものの2種類でした。しかし、個人が大切にしている宗教やライフスタイル上の理由から、動物由来の毛の歯ブラシは使えない方も、中にはいらっしゃいます。
私たちは、どんな方々にも気軽に、そして安心して使っていただけるよう、より多様性ある製品をお届けする必要があると考えました。
そこで、「FINE eco41」から刷新した、新たなブランドを作ることに決めたのです。
新たなブランドを作るうえで、特にこだわったのはブラシ部分です。
これまでの2種に加え、「ひまし」という植物樹脂からできているナイロン素材を加えることにしました。
そしてさらに、豚毛はかたくて痛い、という声もあったため、程よい柔らかさで歯を磨ける、花馬毛も加えました。
地球と共に循環する竹歯ブラシ“MEGURU”の誕生
いよいよ2021年、歯ブラシの柄部分で使っている、樹脂の特許技術を買い取って複合樹脂の内製化をし、自社工場での製造を開始しました。
歯ブラシの柄の部分は、エコに廃棄することができます。柄に含まれるポリ乳酸が燃焼時に排出するCO2の量が、他のプラスチック製品と比べて少ないという特徴があるためです。また、使い終わった後に竹歯ブラシを土に埋めれば、微生物が分解してくれます(※ひまし樹脂毛と超極細毛は除く)。
(竹歯ブラシの循環図)
製品の誕生から終わりまで、出来る限り、環境負荷が抑えられるように徹底いたしました。
さらに、売り上げの一部は、緑の募金を通じて森林保護団体に寄付し、森の健康を育む取り組みも開始。
こうした一歩一歩が、より良い循環に繋がり、この地球上を巡るよう──「MEGURU」と、想いを込めて、新ブランドに名前をつけました。
ブランド刷新に際し、MEGURUの商品パッケージにも、こだわりが詰まっています。
「FINE eco41」のパッケージ袋は、OPP袋を利用していましたが、ゴミになった袋が海洋ゴミ問題に繋がる恐れがありました。そのため、個別での依頼以外は、国産竹紙素材を使ったパッケージへ改良し、出荷時の梱包や、包材に至るまでの見直しを図りました。
“MEGURU”それぞれの特徴
tells marketで扱っている、それぞれの歯ブラシの特徴は、以下の通りです。
■豚毛
「かため」ですが、水を含むと程よい柔らかさになります。使っていると毛の方が磨耗していくので、歯のエナメル質や歯茎を傷つけにくい材質です。天然由来ならではのランダムな太さの毛で、歯の表面や歯間の歯垢もしっかりと落としてくれます。
※天然の素材なので、抜け毛や切れ毛が出ることがあります。
■花馬毛
程よい柔らかさで、磨くと毛の方が磨耗していくので、歯のエナメル質や歯茎を傷つけにくい材質です。 1本1本しなりがあり、優しい磨き心地が特徴です。
※天然の素材なので、抜け毛や切れ毛が出ることがあります。
■ひまし樹脂毛
トウゴマの種子から採れるひまし由来の植物100%樹脂を使用しています。ひまし油は古くから化粧品や石鹸としても活用されてきました。石油系ナイロンと同等のしなやかな無色透明の毛で、使用感も変わらないのが特徴です。ヴィーガンの方にもおススメです。
※ひまし樹脂毛は生分解性ではありません。
尚、竹の歯ブラシの柄の素材は自然の原料を使用しています。そのため長い期間が経つと、分解が進んで強度が落ちてしまいます。そこで、安心して使っていただくために、樹脂を成型した時点から2年の品質保持期限を設け、柄に刻印いたしました。
生分解する特性上、このような背景をご理解頂ければ幸いです。
36億本のうちの1本が、やさしいものでありますように
歯は、生きていくうえで、大切な身体の一部です。
もし、歯を大切にしなかったら、食事の楽しみが少なくなるだけでなく、会話や運動をはじめ、健康面に大きな影響を与えてしまいます。
歯を大切にケアするために、歯ブラシは欠かせない日常のアイテム。
そんな歯ブラシは、年間、世界で36億本も廃棄されるといわれています。
消耗品だからこそ、手に取っていただいた方や、身の回りの大切な人との素敵な未来のため、地球にやさしさが巡るような一本であってほしい。
「エパック:21」も、「FINE eco41」も、そして「MEGURU」も、いまを生きる人と共にあれるよう、進化してきた歯ブラシです。
心地よい磨きやすさと、安心をお届けするためにも、これからも成長を続けて参ります。