石垣島のゆがふシフォン (黒紫米)
石垣島白保産の黒紫米100%で焼き上げた自慢のシフォンケーキ。(グルテンフリー)
古代米の一種で通常はお米に混ぜて炊いて食べる黒紫米。大泊農園のお米を使わせてもらっています。もっちりとした独特の旨みが味わえます。
その本来の味を生かすために、お米以外の材料にもこだわりました。
卵は就労支援事業所八重山育成園でのびのびと育つ鶏からの頂き物。しっかりしたメレンゲがケーキをふっくらさせてくれます。砂糖はミネラルたっぷりのきび砂糖。米油はお米との相性が抜群の上、酸化しにくいため油に気を付けている方にもおすすめです。
小麦粉は一切使用しておりません。
内容量
直径15㎝のシフォン型(重量380g)
箱の大きさ 16cm×16cm×9cm
原材料
玄米粉(石垣島白保産黒紫米100%)、きび砂糖(沖縄県産)、卵(石垣島産)、米油(国産)、脱脂粉乳(北海道産)
アレルゲン:卵・乳を使用しています
また、地域にもよりますが到着翌々日が賞味期限となりますので、到着希望日を予めご記入ください。クール便で配送いたします。お手元に届きましたら冷蔵庫に保管の上お早めに召し上がりください
日本国内発送のみ
ショッププロフィール
旬家ばんちゃん
2品
個数1~4日本
¥1,320
沖縄県
¥1,100
北海道
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北海道
¥2,640
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¥2,800(税込)
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品物のハイライト
この品物の注目して欲しいポイント
文化伝統
地域への愛
手作り
後継者不足
日本産
作り手
品物の生産に関わった作り手の顔とコメント
坂東秀祐・公美
石垣島白保で地元食材を使ったレストランを経営しています。豊かな石垣島を将来の子どもたちに残せるよう奮闘しています。
店主・女将
生産地
品物が作られた場所
日本、沖縄県石垣市白保
SDGsへの貢献
この品物がどのSGDsに貢献しているか
影響・効果
社会にどんな影響・効果があるのか
石垣島産のお米をたくさん使用することで、米農家の生活が向上します。すると耕作放棄地が減り、豊かな農地が維持されます。陸域に豊かな田んぼがあることで、大雨の際にも赤土が海に流れ込むことを防ぎサンゴを守ることができます。
また、製造に関わる住民の生活が向上することで、環境を破壊する大規模開発や大規模ホテルの誘致ではない豊かな産業を作り出すことができます。
豊かな石垣島の環境を守る活動こそが資源であると考えています。
旬家ばんちゃん
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特定商取引法に基づく表記
Story
品物のストーリー
石垣島白保は、県内有数のお米の産地です。
皆さんがイメージする石垣島とは少し違うかもしれませんね。
きれいな青い海と豊かなサンゴ礁を守るためにも陸域の環境がとても大切です。
当店のある石垣島白保は半農半漁の村として、豊かな恵みを享受してきました。
その象徴が毎年夏に行われる豊年祭です。
五穀豊穣に感謝して、住民総出で地域のために力を合わせるその様子は何度体験しても感動します。その中で稲の一生を表現した踊りを奉納します。それだけ地域にとって稲作が重要だったのです。
商品名にした「ゆがふ」=「世果報」は、世の中が安泰でみんなが幸せな様子を指す沖縄の言葉です。
このお米のシフォンケーキは、ゆがふの願いを込め豊かな農地と豊かな伝統文化、それに影響を受ける豊かな海を守りたいと開発しました。
購入してくださることで、後継者不足に悩む米農家さんの収益向上にも繋がります。
あなたもぜひ、この新しいお米の美味しさを体験してみてください。
旬家ばんちゃん 女将 坂東公美
Learn Stories of Makers
「巡り巡る、ご縁の糸」
石垣島の小さな食堂「句家 ばんちゃん」には、今日もまた、温かい笑顔が溢れる。
出迎えてくれるのは、店主の坂東秀祐さん、女将の坂東公美さんを始めとするスタッフの方々。
「いらっしゃい」の声に、心がほっと安らぐのは、 美味しい料理だけじゃない、人との触れ合いがあるから。
人はそれぞれ、違う道を歩んできたけれど、 どこかで繋がり、支え合って生きている。 良い人の周りには、やっぱり良い人が集まる。
それはきっと、感謝の気持ちを忘れずに、 人と人とを繋ぐ糸を、大切にしているから。
故郷は、生まれた場所だけじゃない。 共に過ごした大切な人との記憶が、 そこを故郷にするのかもしれない。
食堂で食事をする遠くから来たお客様
帰省した子どもたちにシフォンケーキや、さぶれを買う地元のお客様
手間暇かけて育てた卵やお米を提供してくれる農家様
「お客様の笑顔が大好きです。働いてくれるスタッフのみなさんも、地元の方々も、みなさんに感謝をしています。」そう語るのは「句家ばんちゃん」女将の坂東公美さん。
繰り返し愛と感謝を伝える公美さんに、その半生と想いを聞いた。
「「好き」を仕事に」
店主である夫の秀祐さんとともに石垣島に移住し、27年が経つ。
出身は大阪。秀祐さんは公務員、公美さんは看護師をしていた。
結婚し、28歳、29歳になるころ、公務員としてコツコツ働いてきた秀祐さんはこれからの人生について考えるようになったという。
「このまま自分は、公務員で定年まで働くのだろうか。」
未来に対して不安に感じた時、気づいたのは自分が料理が好きということだった。
好きな料理を仕事にすることを決めた秀祐さんは、これから子どもが生まれるそのタイミングで一念発起し、仕事をやめて調理師の資格を取得した。
ただ、30歳手前。調理業界は多くの場合10代〜20代前半で修行で出る人が多いので、受け入れてくれる場所はなかなか見つからなかったという。
そんなとき、沖縄県石垣市の全日空ホテルがリニューアル、大規模採用とタイミングが合い、就職が決まったのだった。
夫婦で2回訪れた石垣島。いつかこういうところで暮らせたら、なんて漠然と思っていた場所だった。
公美さんは看護師の仕事が大好きだったが、子どもが小さいときに家族離れ離れは避けたいと感じ、家族全員で石垣島に移住した。
「ゆいまーる-白保村の人と文化に惹かれて」
石垣市白保村。
知り合いはいなかった。夫の秀祐さんはシェフとして働き、22時すぎまで帰ってこない。
三交代の看護師では子育てが不安なため、ケアマネの資格を取って働くようになった。
そんな自分に手を差し伸べてくれたのは地域の人々だった。
「子育ては親だけがするもんじゃないよ」と「地域みんなで、子どもを育てるもんだよ」
そうやって地域の方々とともに、2人の子を育てることができた。
沖縄には「ゆいまーる文化」と呼ばれるカルチャーがある。
協働作業を意味する「結い」と、「廻る」を意味する「まーる」がくっついた言葉で、「困ったときは助け合うのが当たり前」という相互扶助の意味を持つ。
そうやって助け合う文化が根強くある、白保村。なんと成人式は3回ある。カチャーシーでお祝いする姿は県外のテレビでも放送されるほどだ。
市の式典のあと、村で集まって再度式典をしている。
成人する子どもとその保護者を招待し、子どもたち、一人ひとりがマイクを持って保護者に感謝の言葉を述べる。
自分の子どもだけじゃない。みんなでみんなの子どもを育てて来たから、他の子どもの言葉に涙する。
そしてその日の夜には地域の方が家に入れ替わりながらお祝いに来てくれる。
次の日には子どもたちが地域の人を招いて舞踊発表会をする。
地元の人が集まる行事といえば、白保村では豊年祭も有名だ。
その温暖な気候で石垣島では2回稲作ができる。その一回目の収穫が終わった旧暦の6月末に、収穫への感謝の気持ちと次の年の豊作への願いを込めて、お祭りをする。
ミルク様という沖縄では海の彼方の楽土から豊年を運んでくる五穀の神とともに、住民総出でゆがふ(世果報)を願うものだ。
こういったお祭りは他にもあり、地元の人が地域の団結を強める機会が多くある。
そんな愛あふれる地域の文化によって、白保村は秀祐さん公美さんにとって大好きな場所になった。
だからこそ、秀祐さんが15年働いたホテルを辞め、独立の夢を叶えたとき白保村でお店をすることに迷いはなかった。
「旬家ばんちゃん-村のためにできること」
今から12年前、「旬家ばんちゃん」は坂東さんの自宅1階を改装して開かれた。
観光で石垣島を訪れる人は食堂で食事を、地元の方は地元の友人や子どもの帰省の際にシフォンケーキや、さぶれを購入する。
坂東さんの自宅がある本店は石垣島の島内からは離れているため、市街地にはテイクアウトの専門店を出店している。
ホテルでは安定供給されない地元の食材は避けられることが多いが、ばんちゃん食堂のレストランは完全予約制で、地元の農家さんと手を取りながら地元の素材を美味しくアレンジし提供している。
子どもも巣立ち、地元の人達に微力ながらも恩返しをしていきたいという思いもある。
旬家ばんちゃんの名物、ふわっふわの「だし巻きたまご」や「ゆがふシフォン」に使われる卵は、八重山育成園という就労支援施設から届けられる若夏卵。平飼いの有精卵だ。
大きさはさまざまだが、白身の弾力が強く、ふわっふわのだし巻き卵には欠かせない。
「ゆがふシフォン」や「ゆがふさぶれ」には大泊農園さんの地元の黒紫米も使用。
黒紫米はもっちりとした独特の旨味が特徴だ。
石垣島のお米は二期作だからこそたくさん収穫されるが、農家の方は朝早くから夜遅くまで働き続けることになる。
だからといって、お米のイメージは日本だと東北の寒いところのイメージが強く、なかなか石垣島のお米が高値で取引されない。
離農が相次ぐ現状。
でも石垣島にとって田んぼは景観を保つ意味でも大雨のときに赤土が海に流れるのを防ぐ役割でも欠かせない存在。
そこで秀祐さんはうるち米をご飯として食べる以外の提案として、ケーキにしたりサブレにしたりという黒紫米やもち米で商品開発をした。そのほうが農家にとってうるち米より高値で取引できる収入源になるからだ。
小麦粉は一切使用せず、油は米油、砂糖はきび砂糖を使用した。サブレの型は豊年祭に登場するミルク様の扇をモチーフにした。
シフォンケーキはもちっとした食感が美味しく、クリームなしで食べるのがおすすめだ。
商品をつくろう、この料理を出そう、と思ったら、その準備に何倍もの時間とエネルギーがかかる。
スタッフにもやりがいをもってほしいと、研修を開くこともある。
肉体的に大変な部分は多いけど、でもやりがいはその何十倍にもあるように感じる。
来てくれた人が笑顔になる。「美味しかったのでまた来ます」と言ってくれる。
先日迎えた12周年の日には、お客様のお祝いの言葉や、スタッフからのサプライズがあった。
サプライズでもらった動画や子どもからのメッセージに夫婦で大号泣をした
「ゆがふ-世の中が豊かで平和でみんなが
幸せでありますように」
愛ある村への恩返しとして、坂東夫婦がこれからやりたいことはたくさんある。
例えば農家さんや飲食店、消費者の方がつながるようなコミュニティをつくる。
農業体験や収穫体験。
消費者の方には、自分が食べているもの、普段何気なく買っている食べ物は苦労の上で成り立っていると知ってもらいたい。
農業を身近に感じられるように田んぼや農家に近いところに店舗を作って料理教室をやってみたい。
そのときは自分で田んぼをやるかもしれない。
農家の方にもメリットがあるように、活動の幅を広げていきたいと考えている。
「ゆがふ」は豊年祭でミルク様にお願いする言葉として「豊かな世の中が来ますように」という意味を込めて使われる沖縄の方言だ。
自分だけが良ければよいのではなく、お互い助け合う、「ゆいまーる」の文化を広めたい。
世界にだって広まってほしい。同じ地球に住む人同士、手を取り合う仲間に。
国同士が互い違うことがあっても、人同士は膝を交えて話せば分かり会えるはずだ。
ゆいまーるの文化で人と人が手を取り合えるようなそんな世界になってほしい。
巡り巡る、ご縁の糸。 今日もまた、この場所で、新しい出会いが生まれる。 「ありがとう」の言葉と共に、 温かい気持ちが、心いっぱいに広がりますように。