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【Cijimu】CUP CHIRIMEN 巾着POUCH 海苔 NORI
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【Cijimu】CUP CHIRIMEN 巾着POUCH 海苔 NORI

【詳細】 サイズ:18cm x 27cm(縮める前) →約13cm x 13cm(出来上がり) *出来上がりサイズは縮み方によって約10cmx10cmから約13cmx13cmまで個体差があります。 巾着: ポリエステル100%(丹後ちりめん) / 紐: ナイロン100% 具材用フェルト: ポリエステル100% 【内容物】 縮める前の巾着 x 1点、具材用フェルト(黒) x 1点、説明書
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たてつなぎ
たてつなぎ
2品
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作り手

品物の生産に関わった作り手の顔とコメント

Cijimu
丹後ちりめんの”ちぢむ”をテーマに丹後 織物の魅力を発信する織物職人2人とデ ザイナーとの共同ブランド。 結成: 2024年2月
職人+デザイナーのユニット

生産地

品物が作られた場所

日本、京都府京丹後市

文化遺産・伝統工芸品

認定されている称号、受賞歴等

丹後ちりめん
「KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION TRADITION for TOMORROW 2024-2025」審査員特別賞

レア度

品物の希少性

この地域だけで誕生する
希少性の詳細・理由
丹後ちりめん特有の織り上げた後に縮めて生地表面の凹凸を作り出す「精練」という工程を体験キット化しました。
たてつなぎ
たてつなぎ
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特定商取引法に基づく表記

Story

品物のストーリー

丹後ちりめんは生活様式の変化や着物人口の縮小に伴い、一部の常連客層に依存する産地全体の体質が長年の課題となっている。
更に、既存の丹後ちりめん製のプロダクトの多くは一定の知識や購買経験のある常連客をターゲットとした着物や和装小物などが占め、丹後ちりめんや着物に馴染みの無い層にとってはハードルが高く、顧客層の固定化に一層の拍車をかけてしまっている。

そこで、予備知識が無くとも気軽に丹後ちりめんに触れて楽しんでもらい、丹後ちりめんやその伝統工法に興味を持つきっかけとなる入口が必要であると考ました。

Learn Stories of Makers

「伝統産業を新たな形で未来へ織りなす

たてつなぎ」


衰退しゆく着物文化とともに縮小している織物産業だが、やはり日本の織物は手に取ると美しく、優しく、どこか懐かしく私達を包みこんでくれる。
そしてこの織物産業は、地域による違いもまた面白い。
京都府北部・丹後地方は300年続く丹後ちりめんの産地。日本最大の絹織物産地として、今も街を歩けばガチャガチャと機音(はたおと)が聞こえる。

そんな織物をポップなアイデアとともに、私達に届けてくれるのは、合同会社「たてつなぎ」の商品たち。

おにぎりの形をした巾着。
学校給食で出てきた地元の牛乳ブランドのポーチ。
我が子が描いた絵をパネルにプリントできるサービス。

丹後ちりめんで作る小物はどこかノスタルジックでわたしたちの心に「やさしさ」を届けてくれる。

たてつなぎ創業メンバーの臼井 勇人(うすい はやと)さんは、3000種類以上のちりめん開発をしてきた「臼井織物」の3代目。

海外留学や異業種転職などさまざまな経験を経て、30代半ばから織物の世界に飛び込んだからこその視点で商品展開をする臼井さんの、想いとストーリーを聞いた。

「型」にとらわれずに挑戦を続ける若き職人たちのアイデアは、一社に限らず、丹後の伝統産業を守り・飛躍させるキーになるかもしれない。


「広い世界へ。身についたのは、変化を恐れない心」


臼井さんは京都府北部にある与謝野町に生まれた。
祖父の代から続く織物屋「臼井織物」を受け継ぐ父のもとで幼少期を過ごしながら、もっと広い世界、外の世界を見たいという気持ちをつのらせていった。

家業を継ぐなんて考えたこともなく、外に出たい気持ちで京都市内の大学に進学、学生時代はバックパッカーで海外を旅した。

そして、東京で就職。

このころもまだ、やりたいことや興味がある仕事は見つかっていなかった。工場を造るプラント製造メーカーで働き、3年目からはマレーシアに駐在も経験したあと、退職しイギリスの大学院進学を決意。


2年間イギリスでビジネスを学び帰国してからは、語学力を活かして外資系企業の営業職に転職。
仕事はやればなんでもそれなりに楽しく感じられ、コツコツと目の前の業務をこなしていた。

「ただいま、丹後」


家業を継ぐなんて考えていなかった10代20代を過ぎて30代になり、父の年齢を考えても誰かしら継がないといけないと考えるようになった。
都会に憧れた時期もあったが、イギリス留学で都市を離れてみて住む環境としては田舎が良いようにも思うようになっていた。

伝統産業は縮小している業界という認識があったので飛び込む怖さはあった。
でも怖いと思うほど自分はその業界を知らないとも思った。
異業種転職は経験があるからこそ新しい仕事に取り組む日々に抵抗はなかった。

自分が継ごう。


こうして妻と子を連れて地元へ帰り、学びの日々が始まった。
織り機は感覚的に調整が必要な部分が多く大変だった。職人の世界は生涯学習だ。

地元に帰ってすぐのころ、京都府が行う織物を使った商品開発セミナーに参加した。
そこで出会ったのが後に「たてつなぎ」を始める仲間となる、田中栄輝さん、森山怜子さんだった。

田中さんは京丹後市で織物・印刷業「大善」に従事。森山さんは婚礼衣裳メーカー「二条丸八」でデザイナー・商品開発を担当していた。

「若き3人の挑戦。たてつなぎへの想い」


2020年。コロナウイルスの影響は日本の着物業界・織物業界にも影響を与えた。工場が完全に止まってしまった。

セミナーで出会った田中さんとは仕事の関係で連絡を取り合っていた。何もできなくなったコロナ禍だからこそ、「一緒になにかしようよ。」と声をかけた。
声をかけてはみたものの何をしたらよいか分からなかった。そこでデザイナーとして森山さんを迎え、3人でアイデアを出し合うようになった。


伝統産業を営む会社の多くは、外に向けて発信はしている。
しかし、ターゲットがどうしても常連のお客様や感度が高い人、もしくは海外...という風にお客様の層が偏っている。
それが悪いってことはないけれど、「たてつなぎ」では今ちりめんに興味がない人に対して、その魅力を伝えることをやりたい!

2021年から商品のリリースを開始した。
まずは3人とも育児中だったことから着想を得て、絵や写真を丹後ちりめんに印刷するサービスをはじめた。
お子さんが初めて描いたかわいい落書きや、母の日にくれた似顔絵など、手書きの絵や写真を丹後ちりめん素材のポーチやパネルにできる。



丹後ちりめんの細かい凹凸は肌触りが良く、やさしい印象を与えてくれる。
しわになりにくいだけでなく、耐久性があって丈夫だから、長く使える。
このやさしくどこか懐かしい素材は、イラストや写真ととても相性が良い。

その後は、ローカルコラボの商品として地元で愛される「ヒラヤミルク」のポーチや丹後地区のローカルスーパー「にしがき」とのコラボトートを作成。丹後の人にとって愛着があるその商品が広まり、今ではBEAMS JAPANや大阪万博にも商品を提供するようになった。


インバウンドの方やファミリー層からも人気を集めるのが「CUP CHIRIMEN 巾着 POUCH」。
丹後ちりめんの生機(織ってすぐの状態)をお湯に3分漬けて縮めて、アイロンをかけるとおにぎりのような巾着袋が完成するという体験キットだ。
「縮む」。

丹後ちりめんの面白さだが、生産者側しかその工程を味わえない。
だから体験できる商品を作りたいと思った。
もともと30分以上かけて縮む丹後ちりめんの生地を、試行錯誤して3分ほどで縮むようにした。

このキッドなら、小さな子どもや外国の方など着物を着る機会がない人も、ちりめんの面白さや優しい触り心地をポップに体験することができる。


「機音よ。未来へ響け。」


着物人口の減少により、織物産業が縮小していくことは自然な流れかもしれない。
ただ、完全になくなることもないだろう。
でもなくならない程度に細く長く続いていっても、産地としての活気は失われてしまう。

街を歩けば小気味いい機音(はたおと)が聞こえる、そんな丹後の魅力を未来に残すために。
「たてつなぎ」はこれからも「使う人にとって初めての丹後ちりめんになる」ことを目指す。

「かわいい」とか「欲しい」と思って手に取った商品の触り心地が良くて、調べて見たら丹後ちりめんだったとか、興味を持って調べたお客様がそこからシルクの着物にたどりついたりとか。
こんなふうに新たなユーザー層にさまざまな方面から丹後ちりめんに触れる機会をつくるために、さまざまな企業とのコラボ商品をこれからも作り続けたい。

「丹後って織元さん同士が仲良いんですよ。新しいことを挑戦するうえで軋轢を感じたことはないです。」と話す臼井さん。

たてつなぎの若き3人の挑戦は、丹後地域・そして伝統産業への愛とリスペクトを込めて、これからも続いていく。