デザイン扇子 FANO(ファーノ) 中村橋吾バージョン
Transparency Points
透明性項目
品物のハイライト
この品物の注目して欲しいポイント
作り手
品物の生産に関わった作り手の顔とコメント
生産地
品物が作られた場所
原材料
品物の素材や原料
扇面:再生紙(折り鶴再生紙30% / 牛乳パック再生紙70%
80%
持ち手 / コハゼ:ヒノキ間伐材
15%
扇要:布クロス
2%
持ち手紐:コットン
2%
リサイクル素材
リサイクル素材が使われている割合
扇面とパッケージに使われている折り鶴再生紙は、広島に贈られる折り鶴を一旦パルプ化し、そこに素材を安定化させるために牛乳パックの再生パルプ(70%)を加え、機械式和紙として再生したものです。
また、持ち手と持ち手を留める留め具(コハゼ)の木材部分はヒノキの間伐材を使用しています。
SDGsへの貢献
この品物がどのSGDsに貢献しているか
GOAL4.7
世界中から届けられ平和の願いが込められた折り鶴を再生することにより「平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育」に貢献します。
GOAL6.6
ヒノキの間伐材を使用することにより「山地、森林、湿地、河川、帯⽔層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復」に貢献します。
GOAL9.4
折り鶴のリサイクルと間伐材の利用は「資源利用効率の向上」に貢献します。
GOAL10.2
平和への願いは「年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含の促進」に貢献します。
GOAL11.4
FANOの収益金の一部を広島市原爆ドーム保存事業等基金に寄付することで「世界文化遺産・自然遺産を保護・保全」に貢献します。
GOAL12.2
ヒノキ間伐材を使用することにより「天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用の達成」に貢献します。
GOAL12.5
折り鶴のリサイクルと間伐材の利用は「廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減」することに貢献します。
GOAL15.2
ヒノキ間伐材を使用することにより「森林の持続可能な経営を実施し、森林の減少を阻止・回復と植林を増やす」ことに貢献します。
GOAL16.2
FANO収益金の一部で活動する「ONGAESHIプロジェクト」は戦争、災害の被害にあった子供たちを支援する社会貢献活動です。その活動は「子どもに対する虐待や暴力・拷問をなくす」ことに貢献します。
GOAL17.17
折り鶴を支給する広島市、社会貢献活動「ONGAESHIプロジェクト」で関わる法人・団体との関わりは「効果的な公的・官民・市民社会のパートナーシップを推進する」ことに貢献します。
影響・効果
社会にどんな影響・効果があるのか
平和のシンボルとして世界中から広島に届けられる折り鶴の数は、年間約1千万羽、重さにして10トン以上となります。
なぜ広島にこれだけ大量の折り鶴が届けられるか知っていますか?
FANOを持つことでその背景を知り、平和への願いを新たにするきっかけになることを願っています。
折り鶴は日本の伝統的な文化である折り紙の一つですが、今日では平和のシンボルと考えられ、多くの国々で平和を願って折られています。このように折り鶴が平和と結びつけて考えられるようになったのは、被爆から10年後に白血病で亡くなった少女、佐々木禎子さんが大きくかかわっています。
2歳のときに広島で被爆した禎子さんは、小学6年生のときに突然白血病を発症し、たった12歳という若さでその生涯を閉じました。「生きたい」と強く願い、病床で千羽を超える鶴を折った禎子さんの死をきっかけに、原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め平和を築くための像をつくろうという運動が始まり、全国からの募金で平和記念公園内に「原爆の子の像」が完成しました。その後この話は絵本やアニメとなって世界に語り継がれ、「原爆の子の像」には毎年たくさんの折り鶴が捧げられるようになったのです。
折り鶴を折っているのは多くの子供たちです。
平和を願って追った折り鶴がFANOとなって自分のもとに還ってきたらどれほど素敵でしょう!
文化遺産・伝統工芸品
認定されている称号、受賞歴等
【ソーシャルプロダクツアワード2021】
ソーシャルプロダクツ賞受賞
レア度
品物の希少性
Story
品物のストーリー
FANO(ファーノ)は、広島に贈られた折り鶴の再生紙を利用してデザインした扇です。
中村橋吾バージョンは、FANOアンバサダー 中村橋吾氏が歌舞伎の化粧道具を混ぜて描きあげた「化粧画」を元にデザインされた特別バージョンです。
Learn Stories of Makers
日本はもとより世界中から届けられる思いのこもった千羽鶴。
その数は年間1千万羽、重さにして10トンにもなります。
広島市のイニシアティブではじめられた、折り鶴に込められた平和への思いを昇華する取り組み。折り鶴を折り、贈って下さった世界中のみなさんへ、日本人ならではのアイデアと技術を活かして、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
FANOとして生まれ変わった折り鶴たちが、平和の風を世界中に届けてくれるよう、わたしたちは願っています。
時や文化を超えて、受け継がれていく平和への思い。FANO はその象徴でありたいと願っています。
19世紀後半のフランス。モネやルノワールなどの印象派の画家たちが日本の浮世絵からインスピレーションを受けていました。「ジャポニズム」の時代。その頃、ツール・ド・フランスの応援に使われていた扇がヒントになりました。
中村橋吾バージョン
中村橋吾バージョンは、FANOアンバサダー 中村橋吾氏が歌舞伎の化粧道具を混ぜて描きあげた「化粧画」を元にデザインされた特別バージョンです。
【作品名】「くいしばり"(KUISHIBARI)」
上から見ても、下から見ても、耐える強さは "くいしばり"。
辛くても、悲しくても、くいしばって前に進め。
私は決して平和を諦めない。
耐える強さは『愛』である。
【作品名】「PEACE LOVER」
ヒーローの横顔は静かに燃える。願いは深く、愛を説く。
愛とは平和の祈りそのものなのである。
『人を憎むな、人を愛せ』
-創作歌舞伎(そうさくアート)-
『 平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)』の台詞より。
【中村橋吾メッセージ】
「PEACE」それは全人類共通の願い。
アートも又、国、民族、宗教、思想を越え、人々の心に響くもの。
歌舞伎の化粧道具を混ぜて描きあげる「化粧画」。
芸術溢れる平和の実現を願い、何があろうとも「文化の炎」を灯し続ける事を誓う。
現代の様々な問題に立ち向かう架空の歌舞伎者(ヒーロー)の隈取を化粧画で表現しています。
*2021年9.21 WORLD PEACE DAY にて上演された、中村橋吾氏が演じる、未だ戦争やテロ、争いが無くならず、パンデミックにより混乱する世の中への憂いを、平和の鐘の存在を⽰すことで、世界平和を切に願うという創作作品『平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)』のショートムービー公開中。
『平和成祈鐘』動画はこちら