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いぶりがっこ(米ぬか漬け)スライス 50g 3袋入り
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いぶりがっこ(米ぬか漬け)スライス 50g 3袋入り

いぶりがっこ(米ぬか漬け)スライス 50g 3袋入り

2024/02/16・byいぶりんいぶりん

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「自分で責任を持ち、働く意味を見出せる場所」


全員が出資し、全員が代表として話し合いをもとに事業を運営している労働者協同組合 ワーカーズコープ。

ここで販売されているいぶりがっこは、事業所の障がい者の方によって製造されている。
地域の方と共に作られたいぶりがっこは、障がい者の方に居場所を作り、伝統を守っている。

ワーカーズコープは本当の風通しがいい企業だと語る、職員の加藤さん。
上下関係はなく全員が意見を言える体制のため、もちろん意見が違うことはあれどそれぞれの考えを認める環境になっている。
働く意味を見出せていない人が多い近年で、その意味を見出せる場所になっているという。

日本にはなかなかない働き方を作り出している労働者協同組合 ワーカーズコープ。その理念や想いを聞いた。


「全員が経営者。全員で話し合い」


ワーカーズコープは、働く人々や市民が全員で出資し、経営に全員で参加して民主的に事業を運営している。
責任を分かち合って、人と地域に役立つ仕事を自分たちでつくる協同組合だ。

働く人たち、サービスを利用する利用者や家族、地域に住む人たちと“協同”しながら、全員で事業を運営する。

その背景には、貧困と差別・社会的排除を生まない社会、だれもがこころよく働くことができる完全就労社会、あたたかな心を通い合わせられる、 平和で豊かな、夢と希望の持てる新しい福祉社会をつくるという想いがある。

全員が社長のワーカーズコープでは、原則全員で話し合いをおこない、それぞれの意見を出し合って新しい仕事や地域活動に挑戦する。

全員で協同し「ともに生き、ともに働く」社会をつくる『協同労働』を地域の方に伝え、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指している。


「ワーカーズコープの歴史」


ワーカーズコープは、1982年に日本労働者協同組合連合会(当時「中高年雇用・福祉事業団全国協議会」)の直轄事業として発足した。

1987年に、現組織であるセンター事業団に組織再編し、「センター事業団4つの目的」を掲げて日本における労働者協同組合づくりという新しい協同組合運動に挑戦してきた。

建物管理・物流・公園管理といった委託事業から始まった事業は、介護保険をはじめとした高齢者介護、コミュニティセンターや高齢者福祉センターなど公共施設の管理・運営、保育園・学童クラブ・児童館・児童デイサービスなど子育て支援、若者や障がい者・失業者などの就労支援など、さまざまな分野に広がった。

困っている人がいれば手を差し伸べ、お金にならないことも事業としておこない社会に貢献する。ワーカーズコープは、利益にとらわれない活動をしているのが魅力だ。

現在は全国に20の事業本部・開発本部をおき、約400の事業所で約10,000人が就労している。

一つひとつの事業所・現場が業務的にも経営的にも自立的に運営することを基本としつつ、全国組織としての強みを発揮できるよう、全体で決めた方針に従って、全国の成果・教訓を学び合いながら活動している。


「働く場所ではなく、居場所を作る」


いぶりがっこは、大仙地域福祉事業所いぶりんで障がい者の方によって作られている。

いぶりがっこは秋田の伝統的な郷土料理で、大根を燻煙乾燥させてつくる漬物だ。もともとは地域の家庭で作られ販売されていたが、漬物を製造する場合は許可が必要と法律が変更になり、作り手が減少することとなった。

いぶりんではいぶりがっこの製造を大根の種まきから担当し、過程の一部は地域の方に依頼、最終的なラベル貼りや袋詰めなどの内職までを一貫して事業所でおこなっている。

地域の伝統を守り、地域との繋がりを新たに作り、障がい者の方に居場所を与える。


さまざまな工程があるからこそ、障がい者の方のそれぞれの適性に合わせた仕事を任せることが可能で、だからこそ負担も少ない。いぶりんでは利用者も「働き手」ではなく「仲間」のため、少し身体や心を休めるための居場所を与えることを目的に、仕事を提供している。

また、いぶりがっこは事業所が作っているということを売りにせず、味で勝負している。
たまたま食べたいぶりがっこがおいしくて、裏を見たら事業所が作っていたと後から知ってもらえればいい。
商品自体に魅力や伝統を感じられるように、想いをもって製造している。


「誰もが安心してくらせるまちづくり」


いぶりがっこの販売は今まで積極的にはおこなってこなかったため、今後はさまざまな場所で販売して、利用者にもっと還元していきたいという。

また、現在の事業所はあくまで仕事をする居場所の提供をしているが、いずれ何もしなくてもいい、休息できるような居場所を作りたいと加藤さんは語る。

障がい者だけでなく、その家族にとっても心が休まる場所。
働きたいときに働いて、無理はせず休みたいときは休む。そういった場所を作れたら。

ワーカーズコープでは、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指している。