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「命を無駄にしない。地球を守るペットフード」
鹿の増加によって森が死に、生態系が崩れ、海が荒れている。
増加を食い止めるために鹿は捕獲され、処分される。
何十万もの鹿の命が無駄になっている。
これらの原因を作ったのは人間。しかし、今の日本にこの問題を知っている人はどれぐらいいるのだろうか。
捨てられる大切な命を無駄にしてはいけない。
そうして、鹿肉を使用したペットフードを作り上げた。
鹿肉は栄養価が高く、ペットの身体にも良いのが魅力だ。
食品としての製造にこだわり、見える化を徹底したペットフードは安心して選べる。
作っているのは一般財団法人森から海へ。
利益は全て森を守る人を育てるために使用し、森を守ることで生態系も、海も、そして私たちの暮らしも守っている。
ごみを資源にすることをモットーに、いかに捨てないかを大切にしてきた。その活動の裏には、バイタリティと責任感に溢れる一人の女性の姿があった。
森から海へ代表の社会起業家、渡邊智恵子さんの想いとストーリーを聞いた。
「あの日押したのは、渡邊智恵子になるスイッチ」
北海道出身の渡邊さん。
小学2年生の時に両親が離婚し、母のもとで育った。
小さい頃はとても引っ込み思案で、今とは真逆の性格だった。
そんな性格がガラッと変わり、今の自分が始まりだしたのは小学4年生の時。
母の再婚を機に北海道を離れることになり、環境が大きく変わった。
母以外、知り合いはいない。
この環境で生きていくには、引っ込み思案だなんて言ってられない。
幼いながらに自分を奮起させ、スイッチを切り替えた。そこが、渡邊智恵子のスタートだった。
高校は商業高校に通った。商業高校を選んだのは卒業後、すぐに働き始めるためだった。
しかし高校2年生の時、教師の言葉で進路を変えることになる。
「これからの時代、女性は手に職を持ちなさい。」
じゃあ私は何をすればいいのか。教師に聞くと、私は公認会計士か税理士が向いているらしい。それなら大学に行かなければと、卒業後は明治大学へ進学した。
進学先は当時女性が少ない環境だったこともあり、大学では目立つ存在だった。
男性とも同志として高め合い、「渡邊智恵子」が芽を出し始めていた。
「女性も責任ある仕事を」
大学卒業後は光学機器メーカーの日本代理店タスコジャパンに入社し、英文経理を一人で担った。
タスコジャパンに入社を決めた理由は、憧れの社長のもとで働きたかったから。その社長は当時ではとても先進的な人で、「女性も責任ある仕事をするべき」という考えを持っていた。
そんな環境に恵まれたことで、女性としての働きにくさを感じることはなく、着々とキャリアを築いていった。
33歳の時、子会社であるアバンティの社長に任命された。
社長就任後はずっと黒字経営。ありがたいことに日の当たる道を歩かせてもらった日々だった。
次は、もっと自分の力で会社を大きくしてみたい。
タスコジャパンとの子会社関係を解消して独立し、縁がありオーガニックコットンの輸入を開始した。6年後には自社ブランド「プリスティン」を展開し、今ではベビーからレディース、メンズ、生活必需品を作り全国展開とオンライン販売をしている。
生産過程において環境負荷をいかに取り除くか。
裁断された切れ端の糸はもう使えないのか。
「もったいない」「捨てない」が自分の中でのキーワードとなった。
「森から海へ。
『捨てない』から始まる可能性」
「捨てない」活動を続けていく中で、鹿の命が捨てられていることを知った。そして、実は鹿によって森に大きな被害が出ていることも知った。
現代の日本は野生の鹿がどんどん増加している。一部の人によっては狼の絶滅が原因だと言われているが、絶滅時期と鹿の増加時期が合わないため、本当の原因は地球温暖化かもしれない。
鹿によって落ち葉や新芽が食べられてしまい、土壌が弱く土砂災害に繋がる。木の樹皮も食べてしまうため、木が水を蓄えられなくなり、立ち枯れしてしまう。
一見葉が生い茂る森でも、近くで見ると森が死にかけていることが分かる。
木の樹皮を食べることで立ち枯れになったり、落ち葉がなくなることで雨が直接表土にあたるために土砂災害の要因にもなっているのだ
また、森だけでなく花畑も鹿によって食べつくされてしまっている。
花は昆虫を育てる。花がなくなり昆虫もいなくなると、小動物も中動物もいなくなる。
鹿によって、このような植物連鎖が見られるようになるのだ。
これらの鹿害を知ったとき、本当に本当に衝撃だった。今の日本人はこの事実を知らなさすぎる。
国レベルで取り組む必要があると考えメディアや政府にも訴えたが、自分自身も何かをする必要があると思った。
そこで立ち上げたのが、「一般財団法人森から海へ」だ。
発生した利益は全て森を守る人を育てることに使うことにしている。
商品を作るにあたって、真っ先にペットフードを思いついた。
現在、鹿の捕獲方法はわな猟が主流だ。しかし、わな猟では血が回ってしまい、人間は食べにくい鹿肉になってしまう。多くの鹿は処分され、命が無駄になってしまっている。
しかし、鹿たちに罪はない。
とにかく「捨てられる鹿」をなくしたかった。
そもそも、鹿肉は低脂肪・高ミネラル・高たんぱくで栄養価が高い素晴らしい肉だ。
本来は人間も食べるべき肉だが、野生の鹿肉はなかなか一般の精肉店では扱えない。
人間は食べにくい肉でも、ペットなら食べられる。そして、人間は毎日同じものを食べないが、ペットなら食べられる。
ペットフードなら、確実に鹿肉を消費できる!
だからこそペットフードがぴったりだった。
日本の法律ではペットフードは雑貨扱いだが、生き物が食べるものなので食品として扱うことにこだわった。製造過程のどこをついてもブラックボックスはないよう、見える化を徹底している。
ペットフードに使用することで、捨てられている鹿の命を無駄にしない。
鹿肉は栄養価が高いため、ペットの身体にも良い。
鹿の増加が抑えられれば、森も生態系も生き返る。
森が生き返れば、海もきれいになる。
四方良しの商品、それが森から海へのペットフードなのだ。
「ごみを資源へー今私たちがすべきことー」
オーガニックコットンと共通して大切にしているモットー。
それは、ごみを資源に変換すること。
オーガニックコットンに使用される繊維が捨てられてしまうから、それを原料に紙を作った。捨てられている鹿がいたから、ペットフードを作った。
不要となったものでも、見方を変えれば新たな資源となる。
今後も鹿肉を使用した商品展開を続け、少しでも捨てられてしまう鹿の命を無駄にせず、森と生態系をもとに戻す手助けをしていくつもりだ。
捨てないで。活用する。
渡邊さんの大切にしているモットーは、言葉にするとシンプルだが、わたしたちがこれからの地球を守るために持つべき本質的な考えだ。
これからも渡邊さんの思いは商品とともに多くの人に、波及していくだろう。