HINOKI WOOD CHIPS
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生産地
品物が作られた場所
原材料
品物の素材や原料
土佐ヒノキ
100%
SDGsへの貢献
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品物の希少性
Story
品物のストーリー
私たちGROWINGの始まりは、2012年。Uターンで高知県高知市での雑貨卸売業や、地元ならではの素材を使った商品開発を行ってきました。
そして、2020年、高知県の天然素材を活かした製品として「SUNDAY MARKET」というブランドを立ち上げました。
夫婦ふたりで二人三脚。
自然にも、心と体にもやさしい商品を、高知県からお届けいたします。
Learn Stories of Makers
私たちGROWINGの始まりは、2012年。Uターンで高知県高知市での雑貨卸売業や、地元ならではの素材を使った商品開発を行ってきました。
そして、2020年、高知県の天然素材を活かした製品として「SUNDAY MARKET」というブランドを立ち上げました。
夫婦ふたりで二人三脚。
自然にも、心と体にもやさしい商品を、高知県からお届けいたします。
LIFE WITH NATURE 自然とともに暮らす
高知県は、坂本龍馬や、長曾我部元親、板垣退助など、日本の歴史にとってかかせない、重要な人物たちが誕生した場所です。食べ物も美味しく、カツオのタタキに代表される海産物や、文旦などの果物、野菜などが豊富に取れることでも有名です。
GROWING代表の家竹佑輔は、都内で雑貨店などの卸売業を行った後、高知県に戻りました。彼が生まれ育ったこの土地は、見渡す限り、ほぼ海と山。小さい頃は、高知には何もない、と思っていましたが、戻ってきて感じたのは、ここにはあふれんばかりの自然がある、という想い。高知県の良さを活かした取り組みをしたいとアイデアを練るなかで、この豊かな自然を、もっと活かせないかと考えました。
家竹が目を向けたのは、県の約84%を占める森林。森林が占める割合でいえば、高知県は全国トップを飾ります。緑が豊かであればあるほど良い──それはそうかもしれませんが、実際には、森を健康な状態にしておくには、定期的な間伐が必要になります。木はただ育てば良いわけではありません。木が育った後にそのまま放置されると、根を十分に張れなくなってしまい、土砂崩れなどの災害に繋がる可能性などが高まってしまうのです。
しっかり森を管理することで、土砂の流出を防ぎ、蓄えられた水が洪水を防ぎ、植物や人の暮らしに水と潤いを与えてくれます。しかし、木を間伐するにはお金が必要です。つまり、間伐材を活用していくことが重要になるのです。
ところが、国内ではなく、輸入による木材の利用が増え、森林の管理が行き届かず、森林が荒れつつあるといいます。
ビジネスを通じ、少しでも、生まれ故郷である高知の自然が豊かなままであるために、自分たちにできることは何か。
見つけた答えが、木材を活用することでした。
日曜市のようにみんなに愛されるブランド
高知県の木材として有名なのは、県木としても指定されている「やなせ杉」。他にもいくつかの種類の木が生えていますが、家竹が注目したのは「土佐ヒノキ」でした。
木材の多くは、全国各地で様々なブランドがあり、ブランドによって質や、香りも異なります。
ヒノキはその香りの高さが素晴らしい木材ですが、家竹は各地のヒノキを取り寄せたなかで、土佐ヒノキの、時に香る柑橘系のような匂いにたちまち魅了され、「これだ!」とほれ込みました。また、ヒノキは防臭、防虫、加湿・除湿効果に優れています。化学物質に頼らずに、心落ち着く香りとともに暮らしを支えてくれるため、様々なご家庭で活躍してくれると考えたのです。
こうして、私たちはヒノキの天然成分をベースにした品物、そして、ヒノキそのものの素材を活かした品物を、「SUNDAY MARKET」というブランドとしてリリースすることにしました。
SUNDAY MARKETという名前には、「日曜市のようにみんなに愛されるブランドにしたい」という想いがこもっています。高知市で毎週開催されている日曜市は、300年以上の歴史があります。高知の特産品が約1kmにわたって300店が並ぶのです。昔から今までずっと、高知県民だけでなく、みんなに愛されて続いてきた生活市です。
この日曜市のように、高知の良いものを活かしながらたくさんの人に喜んでいただける。そんなブランドとして、形を変えた土佐ヒノキを多くの方へお届けいたします。
春夏秋冬、移り変わる香りを楽しめる
土佐ヒノキの香りを、様々な形でお楽しみいただきたい。そんな想いから、オリジナルのエッセンシャルオイルを開発しました。
種類は4種類。高知の大自然を思い浮かべてもらえるような「海・花・森・太陽」をテーマにした香りです。植物の花や葉から芳香成分を抽出したエッセンシャルオイルのみで香りづけすることにこだわりました。
製造にあたって、オイルは、高知県に山を所有し、ヒノキオイルを抽出している工場から調達することにしました。
そして、香りのブレンドのためにご縁を頂いたのは、沖縄にある工場です。沖縄の工場を選んだことには、理由があります。実は、高知県には香りのブレンドを行う会社数が少なく、製造のロット数も大きいこともあり、県外で探すことにしたのです。
もし、大量生産をしたなかで、お客様にご購入いただくまでに時間がかかってしまった場合、例えば2年ほど経過してしまうと、どうしても香りが弱くなってしまいます。コストを抑えるには、大量に作ったほうがいいかもしれません。しかし、私たちは新鮮な、100%に近い状態で、お客様に香りをお届けすることを大切にしたいと考えました。そのため、大量に生産するのではなく、少数で生産するほうを選択しました。
一緒に仕事をする仲間として、私たちの考えにも共感して頂いた沖縄の工場で、4種の香りが形になるまでには、1年ほどかかりました。4つの香りのイメージを伝え、何度も香りの確認をするなかで、気づいたことがあります。それは、ヒノキの香りは、季節や温度、湿度によって変化してしまうということ。ヒノキは生きもののため、環境に香りが左右されてしまうのです。そのため、最初はイメージに近かったものが、別の日に嗅いだ時には変わってしまう、ということもありました。
試行錯誤の末、出来上がった4種の香り。すべてに土佐ヒノキを配合しています。
■OCEAN
高知の青い海・砂浜・青い空、そんなイメージをとじこめた、爽やかでスッキリした香りです。
ライム、ティーツリー、土佐ヒノキ、スペアミントを配合しています。
■FLOWER
まるで南国にいるかのような、甘すぎないエキゾチックな香り。
イランイラン、土佐ヒノキ、ゼラニウム、ラベンダー、オレンジスイート、フランキンセンス、カモミール、ペパーミントを配合しています。
■FOREST
新緑の森・風に揺られる自然の音・鳥のさえずり、そんなイメージをとじこめた、爽やかで落ち着く香り。特にヒノキの香りを感じたい方におススメです。
土佐ヒノキ、パイン、ラベンダー、レモンを配合しています。
■SUN
明るく照らす光・自然の温もり、そんなイメージをとじこめた、柑橘系の爽やかさの中に少し甘さのある香り。
ベルガモット、リッツァクベバ、土佐ヒノキ、バジル、イランイランを配合しています。
尚、お伝えしたように、ヒノキは季節や温度、湿度によって香りが変化します。そのため、お届けする時期によっては、香りが変化することもあります。
しかし、それは植物の生きる力が込められていると捉えていただき、変化する香りを楽しんでいただけたら幸いです。
土佐ヒノキの素材を楽しむ
私たちがお届けする商品には、精油を配合したものの他に、素材そのものをお楽しみいただける商品があります。
例えば、「HINOKI WOOD CHIPS」。土佐ヒノキを7mm角の粒状にした天然のフレグランスで、爽やかで清涼感のある香りを感じられます。除菌・消臭のため、防虫のため、加湿・除湿のため、様々な役割を担ってくれる、天然素材のなんでも屋さんです。
HINOKI WOOD CHIPSは、ヒノキ枕用のチップを長年製造・販売されてきた会社さんから卸しています。ヒノキの香りが損なわれないように丁寧に乾燥がかけられ、カット後も、特殊な機械を用いてやすりがかけられます。非常にこだわり抜かれた方法で作られ、自信と誇りが込められています。この商品を、他県の森林組合の方に見ていただいた際には、「このクオリティで、この値段で出すのはあり得ない!」と驚かれたほどです。
ここで少し、豆知識を。
陸の孤島と称されることもある高知県は、車で行きづらいこともあり、木材を仕入れようと思った際は、例えば大阪や和歌山、奈良の木などが選ばれることが多くあります。輸送費にコストが掛かってしまうためです。
そのため、高知の木材は、高知内で消費される傾向にあります。しかし、だからこそ輸送費がかからず、木材を元々の売値から継続して販売できる、という利点があります。
元々は、枕用に作られてきたチップですが、受け継がれてきた技術を絶やさないよう、時代に合った改良を加え、見た目もかわいらしい、小さな土佐ヒノキの集まりとなりました。多くの方にお手に取っていただけるよう、パッケージもシンプルにしています。
関わっていただくすべての人と共に、成長を続けたい
私たちは、製品加工の一部を、高知県内で障がい者就労支援を行う社会福祉法人に、就労継続支援B型事業の一環としてお任せしています。手を使うことは、施設で働く方たちへの良い刺激となるそうで、私たちとしても、いつも丁寧な作業で安心してお願いすることができ、お互いに助け合えるこの取り組みを続けています。
また、商品を販売していくためには、人の豊かさだけでなく、同時に、環境のことも考えなければなりません。そのため、捨てられてしまう運命にある、オイル商品などの外箱を排除したり、使い終わった後も何らかの形で使っていただけるような容器を用いたりしています。パッケージを簡略化したことで、売値を抑えることにも成功しています。
利益を追求することも大切ですが、私たちは完璧とはいかなくとも、自分たちにできることを考え、一歩ずつ、行動に移していきたいと思っています。
そして、より良い商品をお届けするとともに、手にしていただいた皆さまと、素敵な未来に向かってGROWING──成長し続けられるよう、これからも努力を続けて参ります。