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ラチャアム ハーバルバームスティック
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ラチャアム ハーバルバームスティック

ラチャアム ハーバルバームスティック

2024/10/08・byla charmla charm

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ラチャアム ハーバルバームスティック
¥3,190
la charm

「自分自身、生粋のアレルギーっ子だった」


大阪生まれ東京育ち。物心ついたときには、小児喘息とアトピー性皮膚炎があった夛田さん。

2歳のころから母と病院に通う日々が始まった。
ステロイドや吸入器を処方され、いつ起きるか分からない発作に備えていた。

体はいつもどこかしら痒かった。
肘裏や膝裏、耳が切れていて、ステロイドで対処していた。


そんな体と付き合いながら、控えめにゆっくりとこども時代を過ごした。
友達はいるけれど、自分が前に出ることは極力避けていた子供だった。

思春期のころも変わらずアトピーと肌荒れに悩み、興味関心は徐々に「美容」に向かっていった。
自然っぽいコスメを選んでみたりとか、肌が荒れてもカバーができる、メイクの力に惹き込まれていった。

「メイクの世界へ」



友人が通っていたメイクのスクールを見に行ったときに感じた、「楽しそう!」という気持ちで、自分も同じメイクスクールに飛び込んだ。好奇心で通い出したスクールだったけど、コスメやファッションの歴史を知れば知るほど楽しく、メイクの世界にどんどんのめり込んでいった。

メイクってすごい。
食べ物やスキンケアは結果が出るまで時間がかかるもの。
一方で、メイクはすごく一瞬で人をきらびやかに変えてくれる。

卒業後は4年間メイクサロンで働き、その後はヘアメイクの事務所で働くようになった。

メイクの仕事のときはステロイドで対処できていた手湿疹が、ヘアメイクの仕事に変わってからは使うスタイリング剤や生活リズムの変化によってステロイドでの対処療法では抑えられなくなってしまった。

そんなときに結婚・出産。
一人目の子が生まれ、大事な自分の子が3ヶ月ごろから乳児湿疹がひどく出るようになった。
幼いころの自分と重ね思ったのは、「同じ苦しみを味わってほしくない」ということ。
自分が辛いのはまだしも、こどもが辛いのは見ていられなかった。


「オーガニックコスメってどうなんだろう。」
メイクの現場ではケミカルなコスメを使うことが多かったが、高校生のころから自然と手を伸ばしていたオーガニックなコスメについて、勉強をしてみた。
JOCA(日本オーガニックコスメ協会)のオーガニックコスメアドバイザーを取得。JOCAは本当に化学成分を一切入れていない化粧品を推奨している団体で、「オーガニックコスメ」という言葉を作ったのもJOCAだ。


「そして、本物のオーガニックコスメと出会った」


調べてみて分かったのはオーガニックコスメのリアル。
一般的にオーガニックコスメには国が定めた基準がないために
「ケミカルな成分が入っているコスメでも、1%だけオーガニックの成分が入っていればオーガニックコスメ呼べる。」ということだ。

一方でJOCAの考えるオーガニックコスメは「天然成分100%」で、これこそ本物のオーガニックコスメだと思った。これならアトピー肌でも使いやすい。

食事に気をつけたり、合成成分を使っていないコスメ(子どもが使うシャンプー、ボディソープ、ボディクリームなど)を使うようになり、ぱっと見てアトピー持ちと分からないくらいまで子どものアトピーは改善。本物のオーガニックコスメは効果がちゃんとついてきた。


それでも、お付き合いや旅行で外食が増えたり、スケジュールがキツキツで余裕がなくなると、どこからともなくかゆみがやってきた。

夏の汗、冬の乾燥、アトピーだけでなく蚊に刺されたあと・・。
こんな時にレスキュー的に使えるコスメってないだろうか。

完全オーガニックで肌なじみのよいもの
外出先でも使える持ち運びに便利なもの・・・
なかなか理想の商品と出会えなかった。

だったら、自分で作ってみよう!

図書館に足を運び、専門書を読んでは、「これが良さそう」という植物を無農薬で取り寄せた。
自宅のキッチンで植物をオイルにつけてエキスにして固めて、作っては自分とこどもに塗ってを繰り返す日々が始まった。

JOCA代表の話を直々に聞いたり、オーガニックコスメのイベント手伝い、JOCAのSNS運用代行も行ってオーガニックコスメへの知見も増やした。ヘアメイクの仕事も並行しながらの日々だった。

実際自分で作って何度も試したことで湿疹が引く早さを体感できた。
だれもが心地よく使えるスティック型にして「la charm」が完成した。


「お守りバームに願いを込めて 」


お守りバームの商品名には商品開発のきっかけになった2人のこどものイニシャルLとAをお守りを英語にした「チャーム」を入れて「la charm」と名付けた。


la charmのこだわりは外観からも感じられる。

パッケージデザインには、娘が描いたちょうちょの挿絵を。
lacharmと文字をつなげると他国では「ヒラヒラ」という意味もある。

ヒラヒラと悩みが蝶のように飛んでいくお守りバームとして、敏感肌やビーガンなど使えるコスメが少ない少数派に寄り添っていきたい、かゆみの悩みや不快な時間が飛んでいってほしいという願いをパッケージにも込めた。


形状はスティック型に。
ただ、この紙のスティック状の容器にたどり着くまでが大変だった。

la charmのバームは無農薬の植物を使用していて、製造工程でも化学薬品を使っていない。本当に自然の恩恵をもらって作っているものだからこそ、できるだけ容器も環境負荷が少ない紙を使いたいと思った。
理想とする形状を作ってくれるメーカーにたどり着くまで半年がかかったこだわりの容器だ。

外出時にも持ち運びやすいし、手を汚さずに塗ることができる。
塗り方を子どもが覚えてしまえば、ママの手が空いてないときも自分で塗ってくれる。

そして、一番のこだわりはもちろんバームの成分。
JOCAマークとリアルオーガニック・ナチュラルコスメマークという、自然原料を主とする製品を消費者が選びやすくするための認証を受けている。


肌を滑らかに保護する植物オイルには「ホホバ油」「ヒマワリ油」マカダミアナッツ油」
「オリーブ油」を。
荒れを防いで整える植物エキスには「カレンデュラエキス」「ビワ葉エキス」「ヨモギ葉エキス」「和薄荷エキス」を。
優しく心をほぐしてくれる香りは「ユーカリラディアーヌ油」「パチョリ油」を。(香りありと無香料の2種類がある)

そしてビーガンの人にも使えるように蜜蝋ではなく、「キャンデリラ」という植物のワックスを取り入れた。

自然の恩恵をたくさんいただいているバームを使用した方からは、嬉しい声が届いた。

「蚊に刺されたところに塗ったら1回で痒みが引きました。」「朝晩つけて湿疹が良くなりました。」「オイルがさらっとしているから肌に馴染むのが早い。」

la charmはまさに、夛田さんが理想としていた「これがあればひとまず安心と思える、お守りバーム」になった。


「1本のバームを探求する、その先にあるもの。」


夛田さんの探求は続いている。
日本のプラスチックのリサイクル率が世界全体生産量のわずか9%ということからも地球を想い紙容器を使用しているが、紙容器に油ものを入れるので、少しずつ容器にシミができてしまう。

完璧じゃない紙の容器だからこそ、プラスチック容器のときには目がいかなかった環境のことを考えてくれる人が増えるのではないかとも考えて採用していた。

でも、他の素材で効率よくリユース、リサイクルできる方法があれば、もしかしたら取り入れられるかもしれない、と勉強中だ。

もう1つの夛田さんの仕事であるヘア&メイクアップアーティスト&敏感肌専門オーガニックコスメアドバイザーとしても、メイクアップレッスン、オーガニックコスメセミナーなどを行い、敏感肌のある方のコスメ選びの力になるための活動をしている。


インディアンは7代先まで考えて1本の木を切っていたと聞いたことがある。
7代先といえば、200年、300年先のことだろう。

私たちが出会うことがないかもしれない7代先だって、私たちとどこかでつながっている大事な家族だ。

娘さんが描いたちょうちょの飛んでいった跡に「Enjoy」と書いている。
「不快感が飛んでいって、その後の時間を楽しんでね」という想いが込められている。

ビジネスも、政治も、すべて、私達がやったことのツケが未来に影響を及ぼすことを考えたとき、わたしたちの事業やものづくりも、次の世代のことを考えて行動できる、そんな世の中になってほしい。

次の世代に未来を楽しめる環境を届けるために、私たちはどんなことができるだろうか。
そんなことも、楽しみながら考えていきたい。