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「ほたて観を変えてゆけ。本当の美味しさを届けるために」
「漁師と加工は別」という常識を打ち破り、ほたて本来の美味しさを届けるために奮闘している人たちがいる。
株式会社山神(は養殖・水揚げ・加工・販売を一貫して自社でおこない、現役漁師がこだわり抜いたほたてを美味しさそのままに食卓に提供している。
本当の味を皆に知ってほしい。我が子のように育てたほたてを最高の状態で食べてほしい。
そんな想いで突き進んできた。
山神が新たに挑むのは、貝殻の廃棄0を目指したアップサイクル事業。
年間7,000トンもの貝殻が廃棄される現状を変えるため、貝殻の特性を活かした人にも地球にも優しい商品を生み出している。
「ほたてって、こんなに美味しいんだ」
「ほたてって、美味しいだけじゃないんだ」
ほたて観を変えるため、現役漁師である社長を筆頭にほたて事業に取り組む株式会社山神の想いとストーリーを聞いた。
「常識を打ち破ったその先へ」
株式会社山神(やまじん)は青森県青森市に本社を構える、魚介類の養殖・水産加工食品の製造販売企業。
陸奥湾でのほたて養殖から水揚げ・加工・販売までを一貫して手がけ、近年ではほたてを一ミリも無駄にしないようアップサイクル事業にも取り組んでいる。
そんな山神の始まりは、先代のほたて漁師だった。
ほたて漁をして加工会社に卸す。一般的に漁師と加工会社の仕事は住み分けされているのが普通で、先代も例外なくそれに準じていた。
ある時、築地を訪れ加工された青森産のほたてを食べる機会があった。
…衝撃だった。
青森のほたては本当に美味しいのに、築地で食べると味が違う。
本来の美味しさが消されている。
どうしてそんなことになるのかと調べたところ、加工会社で価格を抑えるためにしている処理が、ほたての味を下げてしまっている可能性があると感じた。
人々は本当のほたての美味しさを知らないんだ。
それなら、加工も自分の手でおこない本当の味を届けたい。
【漁師と加工は別】という常識の殻を破り、1993年に株式会社山神として加工場を立ち上げた。
現役漁師が経験と知識をフル活用し、採れたほたての状態に合わせて施す加工。
ほたて本来の美味しさをそのままに閉じ込め、甘み、食感、全てにおいて【ほたて観】が変わる商品を届けることを実現した。
「現役漁師が本気で作る本当の味」
扱っているのはベビーほたて。
青森県・陸奥湾。外海とつながる狭い海峡に守られた、波静かな内湾。
春になると、八甲田山をはじめとする周囲の山々から雪解け水が流れ込み、海には豊富なミネラルが注がれる。
栄養をたっぷり含んだ海ではプランクトンが爆発的に発生し、ほたてはそれを食べ、わずか1年で驚くほど大きく育つ。
穏やかな海の中で育ち、約1年で水揚げできるベビーほたてはふっくらと身が柔らかく甘い、貝柱だけでなく、ひもの部分まで美味しく食べられる。
水揚げされたほたては、その柔らかさと旨味をそのまま閉じ込めるため、すぐに加工場へ直送。鮮度を保ったまま、ひとつひとつの状態に合わせて丁寧にボイルし、すぐに急速冷凍。
洗浄から加工に使う水は、すべて滅菌海水を使用。徹底した衛生管理とスピード重視の工程で、ほたて本来の美味しさをまるごと届けている。
加工品の8割は業務用として出荷されるが、家庭でも青森のほたてを楽しんでもらえるよう様々な商品を展開。
主力商品はほたて丸ごと一個に生パン粉を付け、冷凍されたまま揚げるだけで完成する「漁師のほたてフライ」だ。ほたてに合うパン粉の開発には2年をかけた。手軽なだけでなく、口に入れた瞬間サクサクのころもと濃厚なほたての旨味が口いっぱいに広がる感動を体験できる。
「ほたてひもあげせん」はスナック感覚でほたてを楽しめる一品。
加工段階で外されてしまうひもの部分を廃棄せず、カリッと揚げて独自のフレーバーで味付けをしている。塩味やのり塩、スパイスカレーなどがあり、おやつだけでなくおつまみとしても活躍できる商品だ。
「原動力は自然への責任と恩返し」
養殖から加工・販売までを一貫しておこなう中で、ある大きな問題に直面した。
それは、ほたての漁獲量の減少。
地球温暖化が進み、ただでさえ海水温の上がりやすい陸奥湾の水温がさらに上昇した。
ほたては高温に弱い生き物。海水温が上がることで死んでしまう。
ここ4〜5年で漁獲量の減少は年々悪化し、本当に深刻な問題になってしまった。
今まで大切に向き合ってきたほたてが減少している。
ほたては青森の主要産業。
このまま衰退させるわけにはいかない。
何かしないといけない。地球はこのままじゃだめだ。
そう考える中で、SDGsに関心を持つようになった。
ほたて業は自然の恵みの中で成り立つ仕事。
そんな仕事をする責任と、自然への恩返しが必要なんじゃないか。
ほたての貝殻は加工後、産業廃棄物として処理される。
食べる部分は20%、廃棄物になる部分は80%。
自然からの恵みであるほたての資源を、80%も無駄にしてしまっていることに課題を感じた。
ほたてのため、地球のため、100%を大切にしたい。
ほたての資源を全て大切にするためのアップサイクル事業、【シェルサイクルプロジェクト】がスタートした。
「指先と日常からサステナブルを」
ほたては食べておいしいだけじゃない。
その昔日本では絵の具に使われていたり、洗剤代わりに使われていたりと様々なものに活用されていた。先人の知恵をもとに、現代に合わせた商品を開発。
【CYAN】(シアン)は貝殻成分由来のネイルシリーズ。
白色の着色に貝殻を使用し、海を感じられる色彩が魅力だ。
CYANの特徴は色だけではない。
有機溶剤を使用せず、除光液を使わずともお湯で簡単に落とすことが可能。
水が主成分の水性ネイルであることから、ツンとしたにおいもなく、ペットや子供がいる家庭でも安心して使用できる。
もちろん爪にも優しく、小さなお子様や爪が弱い方でも安心してネイルを楽しめるため贈り物にもぴったりだ。
有害物質がない、簡単にオフできるという特性を活かし、職業柄ネイルができない人や特別な日だけ手元を華やかにしたい人など、ライフスタイルに合わせて多くの人におしゃれを楽しんでほしい。
【ホタテノセンザイノウリョク】は、100%貝殻由来の洗剤。
ほたての貝殻の粉末は水に溶けるとアルカリ性になる性質をもち、そのアルカリの力で除菌・洗浄をおこなうことができる。界面活性剤を使用しないため、人体・環境への負担が少ない。
重曹よりも強いアルカリ性のおかげで油汚れや皮脂臭によく効果を発揮する。
洗濯洗剤として使用するだけでなく、スプレーにしてキッチン掃除に使用したり、野菜や果物の洗浄に使用するのもおすすめだ。
100%貝殻由来で、資源を大切にしながら地球と家のきれいを作る。ホタテノセンザイノウリョクは、その名の通りほたての潜在能力を最大限高めて活用している商品だ。
CYANもホタテノセンザイノウリョクも、人にも地球にも優しい商品。
ほたてを通して地球に恩返しをしていけるよう、シェルサイクルプロジェクトではさらに貝殻をアップサイクルできる商品を開発していく予定だ。
「目指すは貝殻の廃棄0。我が子に晴れやかな門出を」
近頃日本でもSDGsへの関心が高まっているものの、海外に比べるとまだまだ浸透していない部分がある。エシカル市場が盛んな海外への輸出を今後はさらに強化し、より多くの人に商品を届けていきたい。
それに合わせ、アップサイクル商品のラインナップ増加も力を入れて進めていく予定だ。
目指すは貝殻の廃棄0。
養殖から加工まで一貫しておこない我が子のように大切に育ててきたほたてをごみにはしたくない。
貝殻のアップサイクルを推し進め、いつか食品販売と2本柱で会社を支えられるぐらいの事業に成長させられるように。
そしてゆくゆくは、自社だけでなく青森全体の貝殻廃棄を0にできるように。
近頃は地元の大学生や高校生ともコラボし、ほたてを使用した商品開発をおこなっている。
若い視点と発想を取り入れ、青森の誇りであるほたての新たな可能性を見つけていきたい。
山神が掲げる夢は大きく、豊かな自然溢れる地球に繋がっている。
「本来のほたての美味しさを届けたい!」という想いから始まった山神のストーリーは、地球を想う気持ちに進化した。
これからも常識にとらわれない取り組みで、可能性を切り開いていくだろう。