森のハンバーグ(6個セット)
私は島の先輩に出会い、森に入り、人生が豊かになった。
目の前の雑草が食材や薬草に変わる。
天然物の香りや食感、奥行きのある味。
山や海にいつも心が躍り、わくわくする。
そこにある木々や動物たちは、それぞれの存在が、ただありのままに生きることで誰かを支える。
複雑に、隔たりなくつながり合う。
その結果、多くの命を育み脈々とつなげていく。
”人”はこれからの時代、どう生きたいのか。
私の人生の答えは森にあった。
そこから私は移住して、猟師に弟子入りし、島の農家と結婚し、母となった。
そんな私が猪を獲るということ、食べるということはどういうことか。
それは大地と繋がるということ。
エネルギーを沢山いただくということ。
家族のために、健康な食事を作りたいから。
駆除されて、捨てられるのは勿体無いから。
環境のため。
もちろんそれはある。
事実として、有害として捕獲された猪や鹿の8割は焼却処分や埋葬処分される。
一言で言うが、埋葬処分となると、重機と土地が必要なので、誰もができることではない。
焼却処分。想像してみてほしい、100kの猪を焼却するにはどれほどのCO2を必要とするかを。
獲って食べると言うのは、人の自然界の役割を感じる。そう、分解者だ。
とはいえ、そんな思考を巡らせ”頭で食べて”いても幸せな食事なのか?と、疑問にもなるし、第一、継続して食べてもらえないと感じる。
実際、環境問題に敏感な方は猪肉にたどり着いてくださるのだが、よくヴィーガンになられる笑
玄米菜食主義だった経験もある私が、猪を食べる理由。それは、やっぱり美味しさにある。
美味しくて、身体や環境にもいいなんて、こんないいことはない!と、可能性を感じまくっている。
滋味深い味わい。噛むほどに感じる旨味。
融点が低く、昔は”薬”とされていたというのが良くわかる、脂の質の良さ、デトックス効果、豊富なビタミンやコラーゲン。
しかし、天然物が故、個体差がある。
サイズや季節、オスメスの違いで正直、全部の猪が全てこのように美味しいわけではない。
もちろん不味いわけでもない。
これが、猪が市場に流通し辛い最大の特徴だと思う。
後は、食肉業界が抱える”部位”による売れ残り。
料理しやすい部位がよく出て、残ってしまいがちな部位が必ず出てくる。
それらを解消するために、また、誰もが手軽に、かつ、失敗なく美味しく調理できるもの…と、考えたどり着いたのが、このハンバーグ。
最大のポイントは、個体差、個体による味の特徴の違いをよくするために、なるべくたくさんのお肉を一度に加工するということ。
このハンバーグは、実に約20頭分の猪を一度に加工して作っている。
もちろん、使う材料にはとことんこだわって。
国産材料はもちろん、パン粉もイースト以外の添加物は使っていない。
作る工程も、温度管理を徹底しているので、低脂質ながら、ジューシーに仕上げていただいている。
狩猟歴13年超えの猟師のお母ちゃんが、日々家庭料理で猪料理をし続け、たどり着いた、家族が喜ぶハンバーグ。
冷凍庫に忍ばせておくと、忙しい日に、流水解凍すると焼くだけでメインができる。
季節のお野菜に詰めたり、挟んだりもできるし、崩しながら焼いて、トマト缶を入れて、味を整えるとボロネーゼソースにもなる。
パン粉をまぶして揚げれば、父ちゃんが喜ぶメンチカツに。
このハンバーグを通じて、
「猪って美味しいから食べる!」
「今週は元気つけたいから猪肉だな。」
なんて思う人が増え、その結果、猪を獲る人や加工する人も増え、有害対策にもなって日本の農業がより輝く。
そんな未来に繋がるようにと、今日も活動しています。