オーガニックコットン黒染め Tシャツ "MAKE A BETTER CHOICE" ORGANIC COTTON T-SHIRT|兆-KIZASI- MADE WITH JAPAN
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「胸を張って社会貢献しよう」
「社会にとって良いことしているのだったら、胸を張って堂々と社会貢献をする世の中になってほしい」と、そんな強い言葉を残した兆-kizasi-さん。ヴィジュアル系の元バンドマンの経歴から「ヴィジュアル系×エシカルファッション」という一見相反するようなものを掛け合わせた『ネオエシカル』なファッションブランドを立ち上げた。
そんな兆さんの製品には現時点でてきる全てのエシカルを実践したという。Tells marketに掲載しているTシャツは兆さんの地球への想いが溢れるばかりに詰め込まれた究極の一品だ。
「自分はエシカルを通して世界に幸せを届けていこうと決めたんです」
なぜそこまで地球に対して行動をすることができるのか?その想いの原点はどこにあるのか?兆さんの想いとストーリーを聞いた。
「一本の映画が自分を変えました」
鳥取県米子出身の兆さん。元々幼少の時から地元のゴミ拾いの活動などに参加していたりなど、地球のための活動をしたいという想いはあったそうだ。しかし、現在のようなエシカルへの想いを大きな行動として移すことはできず、どこか心に蓋をしていた状態だったと言う。
高校卒業後、音楽の専門学校に通う。
兆さんは当時、ヴィジュアル系のアーティストだった雅-miyavi-(現 MIYAVI)に憧れを持っており、兆さんもヴィジュアル系バンドとして活動する。実はMIYAVIさんはアーティストとして活動しながらUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使を努めるなど社会貢献に熱心であった。「MIYAVIさんの姿を見ていたのも大きかったと思う」と、兆さんの原点にヴィジュアル系のバンド活動もあったという。
バンドを解散した後は原宿系アパレルブランドのモデル兼デザイナーとして仕事をしていた。そんな時に、ある一本の映画が兆さんの人生を変えた。
「THE TRUE COST」
現在のファストファッションの流行の裏側で、どれだけの人が低賃金での過酷な労働を強いられているかを描いた作品。「私たちの血でできた服なんて誰にも着て欲しくない」とバングラデシュで製法をしている女性の言葉。その言葉に兆さんは胸が締め付けられるほど衝撃を受けた。
「自分はこれからエシカルを通して
世界に幸せを届けようと決めた」
昨今、エシカル(倫理的、道徳的に)という言葉は日常でも使われるようになったが、兆さんがエシカルを軸に活動していこうと決めた2017年は、まだエシカルという言葉は日常的な言葉として浸透しておらず、ネットで調べてもエシカルについての情報はほとんど出てこなかった。それでも兆さんは地球のために行動を移したい・・・「THE TRUE COST」の映画を見た時の胸を刺された熱い想いは冷めることがなかった。
一般社団法人エシカル協会が主催しているエシカル・コンシェルジュ講座を受講し、エシカルについての学びを深めた。この講座でも様々な自然環境のことやら世界の不平等について学ぶ。ここでも世界中の中で同じ人間であるのに待遇が違う、人の命が物よりも軽いことに憤りを覚え、さらに兆さんの「誰か(何か)の幸せのために生きる」という想いが加速していった。
そしてこのエシカル・コンシェルジュ講座で同じエシカルに意識を持った仲間ができたことも大きかった。現在でもその仲間達とは情報を共有しあいモチベーションを保ち続けているという。
「地球のため、人や生物のために何かをしたい」と心の奥底にあった感情を爆発させていった。
「誰の血も流さない。
関わる人全てを幸せにするTシャツ」
兆さんは現在のファストファッション、売れた物勝ちへの潮流に一石を唱えるTシャツをデザインした。
原綿の栽培から製造製品が出品されるまでの生産過程全てにおいて、とことんエシカルにこだわったオーガニックコットンでできた黒染めTシャツ。
原綿はインドのbioRe(ビオリ)コットンというオーガニックコットン。栽培から最終製品に至るまでのすべての工程において、環境に負荷を与えず、社会的に公正なモノづくりを行っている。劣悪な環境下で働く人たちを撲滅させるために、綿栽培の工程は、独立した第三者認証機関による厳しい検査を受け認証されており、国連から「持続可能な開発パートナーシップ賞」を受賞したコットンだ。
そして、生地を縫製し製品へと仕上げるのは東京にある株式会社モーリス。ここを選んだのも兆さんのエシカルへのこだわりがある。
日本では年間30億着の洋服がつくられ、その半分にあたる15億着が売れ残りとなり廃棄されている。その洋服ロスを減らすためには洋服の製作段階で無駄な製作を減らさなければならない。100枚からが最小ロットと言う製法会社が多い中、株式会社モーリスは10枚からでも引き受けてくれた。
そして染色は京都の馬場染工業会社に黒染めをお願いしている。
京都の黒染めは、長年培ってきた染めの技術により黒の中でも混じり気のない究極の黒色で染色することができる。
染料は大手百貨店の厳しい基準をクリアした環境負荷の低い染料を使用している。京都の伝統的な黒染めは高い堅牢度で、洗濯をした後に色が落ちることが少なく、黄ばみや変色などを気にせず長く着られる為、サステイナブル(持続可能)な染色方法なのだ。
京都の黒染めは明治から続く伝統技術でありながら、現在は京都に2〜3工房しかなく、職人さんも極少数の人しかいない。このサステイナブルな物を作る伝統技術を継承し続けるためにも、より多くの人に黒染めという文化を知ってほしいと言う。

そして兆さんが関わる製品は全てQRコードをかざすと布地がどのような過程で製造されてきたかが分かるタグを使用している。
見せたくないものに蓋をして、都合のいいところだけを表に出すのではない。この兆さんのTシャツには「関わっている人全てが幸せになっている」そんな背景を多くの人に感じてほしい。
胸には『Make a better choice』日本語にすると『より良い選択をしよう』との文字。
私たちがより良い選択をしていけば、世界を良き方に変えることができる。
「胸を張って社会貢献しよう」
世界にとって良いことをしているなら、堂々と胸を張って伝えよう。
「ものを作ることは、幸せを作ること」
最後にこのように語っていた兆さん。
「物を作ることで関わる人全てを幸せにしたい」との強い想いがこの言葉にあるのだろう。
2017年、兆さんがエシカルに目覚めた時は、昔の友人や、周りの人たちは少し冷ややかな様子だった。だが時代が経つにつれて兆さんの想いに共鳴してくれる人は増え、時代が変わりつつあると感じると言う。
ブランド名でもありアーティスト名の由来でもある【兆し/KIZASI】には「物事が起ころうとする気配。兆候。」という意味があり、「前兆」や「予兆」といった何かが起こる前触れに使われることが多い言葉。
2017年に「THE TRUE COST」の映画を見て兆さんが動き出した結果、世界がより良い方向へ動き出す“兆し”になっていたのだろう。
今後も兆さんはエシカルの軸を中心に日本に対しても、そして世界に対しても動いていく予定だ。
「胸を張って社会貢献をしよう」
これから胸を張って生きていける人が増えることを願って。