京べじからふる絵の具(5色キット)
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私たちについて
「Lápiz Private(ラピスプライベート)」は主に京都を拠点として活動をしています。私たちは2021年に学生団体として誕生し、2022年に合同会社Lápiz Privateとして再出発しました。現在大学生やアーティスト・美術教員のメンバー10人で活動しています。住んでいる場所もバラバラで、関西のみならず九州や関東、海外にもメンバーがいます。
みなさん、こんにちは!
京都を主な拠点としながら活動をしている「Lápiz Private(ラピスプライベート)」です。
私たちは2021年に学生団体として誕生し、2022年に合同会社Lápiz Privateとして再出発しました。現在中高生・大学生・アーティスト・美術教員のメンバー20人で活動しています。住んでいる場所もバラバラで、関西のみならず九州や関東、海外にもメンバーがいます。
形等が歪であったり、傷があるという理由で市場に出されず、廃棄されてしまう野菜たちを「へんてこりん野菜」と呼び、「べじからふる絵の具」として生まれ変わらせることで野菜の新たな楽しみ方を提案しています。
提携農家さんから買い取った余剰野菜を乾燥させ、パウダー状にすることで粉末絵の具を製造しています。また、絵の具の糊の役割をしてくれるアラビアガムは植物由来のものであるため、幅広い世代の方々に安全に楽しんでいただけます。
粉末やメディウムの量によって絵の具の質感も変化するため、他の絵の具では体験できない楽しみも提供することができます。
へんてこりん野菜が「べじからふる絵の具」という画材で活躍できるように、私たちそれぞれにも必ずどこかで輝く場所がある。そんなメッセージが伝えられたらと思います。
これまで、オンライン/オフラインのペイントワークショップを行い、私たちの活動の様子を様々なメディアにも取り上げていただきました。その他にも、小学生から高校生を対象にした出張授業を行ったり、所属している芸大生が「べじからふる絵の具」を使って作り上げた作品を展示した展示会も開催しました。
祖父母の家での出来事
代表・山内がコロナ禍で、農家である祖父母が手塩にかけて育てた野菜が「形や色が少し悪い」という理由で棄てられてしまっている状況を目にし、衝撃を受けました。
「普通ではない」という理由で棄てられている野菜と、普通じゃないと生きづらい人間が重なって見えました。そして、その棄てられる野菜で何か面白いことができないかと試行錯誤をした結果、野菜の色味を生かした絵の具の製作に辿り着きました。
試行錯誤の末...
現在提供している「べじからふる絵の具」が完成するまでには、何度も失敗して改善を重ねてきました。初めは野菜100%の絵の具がユニークで面白いと思い、野菜をそのままミキサーにかけて液体状の絵の具にしました。しかし、野菜は有機物で、特別な薬品などを入れているわけではないため、常温保存ができず冷蔵庫に入れておかなければ腐ってしまうことに気がつきました。
そこから、京都芸術大学の日本画専攻の学生と協働で実験を進め、野菜を乾燥させ、別の機械でパウダー状にする形を確立しました。
絵の具ができるまで
①廃棄予定の野菜の買取
農家さんの元へ赴き、廃棄予定の野菜たちを迎えに行きます。これまでにほうれん草、トマト、とうもろこしなどをお迎えしたことがあります。
②乾燥
野菜には水分が含まれているため、機械を用いて野菜を乾燥させます。機械にかけたあとは、乾燥した野菜と生体水(野菜の水分)ができます。
③粉末化
乾燥させた野菜を機械で粉状にします。パウダー状にしたものが絵の具の顔料となり、アラビアガムと一緒にしたものがキットになります。
私たちの想い
廃棄予定の野菜を取り扱っていることから、フードロスに対して取り組んでいると思われることが多いですが、私たちはあまり全面的にこの問題について活動しているというわけではありません。
実は、農家さんが一生懸命作った野菜が様々な理由で消費者の元へ届けられなかった場合、農家さん自身で処理することが多いです。自分が大切に育てたものを自分の手で壊さなければいけないという悲しい現状があります。
野菜は食べ物であるため、本当は食べることが農家さんにとっては嬉しいはずです。しかし、私たちが買い取らせていただいている野菜は、市場に出しても売れなかった、あるいは病気や傷によって食べられなくなってしまったものです。
そのような野菜たちが前述したような悲しい運命を迎えないように「食べ物」以外でも輝ける場所を私たちは生み出したい、そしてこのことを皆さまに知っていただきたいと想いながら活動しています。
へんてこりんでもええやん
私たちのおやさい絵の具には、「へんてこりんでもええやん」というメッセージが込められています。棄てられる野菜たちが絵の具に形を変えて輝いているという姿を通して、使っていただいた方にも「へんてこりんでもいいよね」「輝ける場所は一つじゃない」ということを感じていただきたいです。
へんてこりん野菜は人間と似ている
私たちは、「へんてこりん野菜=形や色が普段目にする野菜とは異なる・傷がある」と定義しています。「普通」の野菜と少し違うだけで、消費者の元へ届かない運命を迎えるへんてこりん野菜が日本に多く存在することが現実にあります。彼らが持つ「違い」を個性・強みと考えている私たちは、その「違い」の魅力を伝えるために毎日活動しています。
また、へんてこりん野菜は私たち人間と似ていると思います。「人と違うこと=普通と違う」とされ、何となく「普通」に囚われてしまっている人々も多いと考えます。
「多様性」、「ダイバーシティ」という単語が話題になることも多いですが、本当の意味でそれらを私たちは受け入れられているのでしょうか。様々な人がいること=「良い」ことと思っていても、心のどこかで「普通の人たちとは違う」と線引きしていないでしょうか。そのような雰囲気が個性を表現することを難しくさせているのではないかなと考えています。
へんてこりん野菜が「べじからふる絵の具」という画材で活躍できるように、私たちそれぞれにも必ずどこかで輝く場所がある。そんなメッセージが伝えられたらと思います。
絵の具の色も個性
野菜は食べるだけではなく、他にも可能性があることを知って、「野菜って面白い」と思って欲しいです。また、「べじからふる絵の具」は単に絵の具として楽しむだけではなく、野菜の匂いや絵の具の質感、自然な色味に癒されながらペイントしてほしいと思っています。
普段の絵の具とは異なり、粉やメディウムの量を自分で調節するため、出来上がる絵の具のパターンは手に取った人の分だけ生まれます。ぜひ、オリジナルの絵の具を作る楽しみも感じていただきたいです。
お客様に選択肢を、生産者に責任を
これらの社会では、様々な選択肢がお客様に用意されていることが良いと考えています。「エシカルなものを購入したい」、「ストーリー性のあるものが欲しい」など様々な思いを持った方がこのtells marketに訪れてくださっていると思います。「こういうものが欲しい」というお客様の思いに寄り添った商品づくりに努めてまいります。
また、一つひとつの商品にストーリーがあって、お客様のご購入時に閲覧できることが当たり前にできるようになっていてほしいです。それに伴い、生産者は原材料を手に入れるところから生産過程における情報の透明化と開示をする責任があると考えています。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。