思わず触りたくなる鹿革財布 Ticket
シカの魅力を届けるブランド「ディアベリー」
「Deervery(ディアベリー)」は、「Deer(シカ)」と「Delivery(届ける)」という、ふたつの言葉を組み合わせて、誕生したブランドです。
私たちが手掛けるのは、エゾシカの皮から作られた財布。獣害により、狩猟せざるを得なかった鹿の命を大切にする一歩として、制作・販売に取り組んできました。
“無駄”になってしまう命に、責任を持つ
農林水産省のレポートによると、2020年の野生鳥獣による農作物被害額は、161億円。その対策として、シカの場合は67万頭が捕獲されていますが、実際にジビエ料理として“命が頂かれている”のは、その内の約12%に過ぎません。
2019年、当時18歳だったディアベリー代表・渡辺 洋平は、「獣害」とその背後にある廃棄の問題を知り、生まれ故郷である北海道の広大な大地で生きてきた、エゾシカの命に心を動かされます――「シカの命を無駄にしない、命に責任を持つ社会をつくりたい」と。
シカの肉体は、とてもしなやか。2メートルもの高さを飛び越える体は柔軟性に富み、肉体を包む皮は薄く軽いのに、うっとりするほど柔らかい。しかし、そんなシカの魅力を、多くの方が知りません。
そこで、日常的に手にすることの多い財布という形で、シカの魅力を伝えていきたいと考えました。
メーカーさんからの応援に支えられて
ディアベリーで取り扱うのは、北海道を拠点とする合同会社EZO PRODUCTさんのエゾシカレザー。EZO PRODUCTさんは、2004年より、サスティナブルな環境視点から、野生動物との共生社会確立を目的として活動されてきました。野生の鹿革の取り扱いには、牛皮革とはまた異なる難しさがありますが、素晴らしい技術により、高品質なレザーが製造されています。加工に使われているのも、タンニンという植物由来の天然素材。日本の伝統技術が息づいています。
そして、私たちが出会ったのは、大阪を拠点とする縫製工場、株式会社櫻井さん。高級バッグメーカーとして70年以上の歴史を持つ、日本の鞄産業を引っ張ってきた企業です。“命に責任を持つ社会”をつくるという私たちの夢に、「応援したい」と声をかけてくれたのです。
シカの物語を、手に
私たちのミッションは、シカの魅力を届け、命を無駄にせず、命に責任を持つ社会をつくること。
しかし、それを押し付けたいわけではありません。まずは鹿革の滑らかさを知っていただき、「シカっていいな」と、愛着を感じてもらえたら嬉しく思います。
また、野生動物の皮を扱っているため、時に、何物にも代えがたい特徴が品物に現れます。それは、一般的には「キズ」と思われるかもしれませんが、私たちは「キセキ」として捉えています。野生に生き、想像を絶するような体験をしてきた、シカ一頭一頭の生きてきた軌跡と、そんな一頭と出会えた奇跡なのです。
品物はすべて、一点もの。選んでいただいたあなたの元へは、どんなシカの物語が届くでしょうか。
多くの方に物語を知っていただき、そしていつか、気が付いた時にはシカの廃棄がゼロになっていた――そんな持続的な社会をつくっていけたらと思います。
※ オンライン販売だとしても、多くの人に鹿革の魅力を知ってほしいと考えているため、「50日間返金保証」を全商品に付帯しております。