Ori earrings_織ピアス
私たちのミッション
「日本の眠っている織物たちを変身させ、喜んでくれる人へ、国境も越えて、届けていくことを目指します。」
2018年8月。
シチリア島(イタリア)で、日本の伝統衣装・着物を着て海に飛び込むというおかしな体験をしました。
「そんな扱い方をしていいのかな」という気持ちは、日本人である証で、戸惑いを超えた、新しい何かがはじまる予感がしたのです。なにより着物は、この地で愛されていました。織物にふれ、「美しい」と目を見張る人たちがいたのです。
「質が高く丈夫な織物は、何にでもなれる原石なのだ」と、イタリアの人たちが教えてくれました。
誰かの思いが詰まったもの。かつて宝物だったもの。
でも今は、タンスに眠ってしまっているもの。
私たちは、目を覚ますことがなかったかもしれないホンモノの日本たちを少しおめかしして、輝ける場所へとお届けします。
わたしたちの拠点は、庄内平野の田園風景が広がる山形県・遊佐町(ゆざまち)にあります。
私たちの活動のはじまりが、織物から始まったことや、いろんな人の思いが折り重なってプロダクトが生まれることから、「Oriori(織織)」と名付けました。
Orioriでは、着物になる前の生地「反物(たんもの)」を使い、商品づくりをしています。多くの「反物」は幅約36cm、⻑さ12〜14m。Orioriでは、その限られた反物の⻑さで商品作りをしています。
そのため、アイテムによっては1点しか制作ができないものもあり、世界に1点だけしか存在しないものもあります。
こちらは、Orioriの商品になる前の着物地(反物)の様子です。
全て着物として使われるための生地だったのですが、着物になれずこの状態で何年も眠っていました。
50年以上前の値段でこの価格。
初めてこの蔵の生地を拝見したときにとても驚き、「こんなに貴重なものが眠っているなんてもったいない!」と強く思いました。
汚れがないもの、シミやカビが生えているもの、状態は様々ですが、
製品にする前にはすべての生地を職人さんへクリーニングをお願いしています。