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「三重県からエシカル情報を発信」
伊勢神宮など歴史深い三重県。そんな三重県からエシカル情報を発信しようとしているのがNPO法人Mブリッジエシカル推進チーム、通称「ミエシカル(三重とエシカルの造語)」である。
三重県内のエシカルの情報の発信や、エシカルについてのワークショップ、エシカルな商品のオンラインでの販売などを行っている。
「エシカル」とだけ聞くと、まだ馴染みのない人には構えてしまうが「ミエシカル」では「これを購入したら、どこかで誰かが幸せになっているかも」とエシカルがもたらす先も映せるように心がけている。
活動の母体は「NPO法人Mブリッジエシカル推進チーム」で、メンバーは子育て中のママさんが中心。ママだからこそ食べ物を身体の中に入れるものには、安心、美味しく、地球に優しいものを使おうと今回の「食品ロス」想いを掲げたベジッフルが誕生。そんなベジッフルを開発した想いとストーリーを聞いた。
「地域の食品ロスをなんとかしたい」
子育てをしていると気になってしまうのは毎日の「食」。自分が食べるだけならまだしも子供にも食べさせるとなると「身体にとって安全なんだろうか?」「この原料はどこから来たのだろう?」って気になってしまう。
そんなママ同士の想いがきっかけで松阪市内の子育てママさんが集まり、アレルギーフリーのお菓子を作るというプロジェクトが始まった。そして食品を作ると言うことでJAの人に野菜など色々と話しを聞く機会があったところから現在の活動のヒントがあった。
JAの人からの話で「食品廃棄ロス」の問題の現状を教えてもらった。
野菜などの「食品廃棄」の話しを聞くと、今までは「腐っている」「虫がついていて食べれない」など本当に食材として口にするのが不可能なものだと思っていた。
でもJAの人からの本当の食品廃棄ロスの話の実態を聞くと、農家さんたちの高齢化が一つの原因にあるようで、直売所に出荷され売れ残ってしまった野菜を農家さんが回収に来られず、廃棄を依頼されるケースが多いんだそう。
野菜としての商品は全く問題ない。ただの売れ残りで、取り残されただけの野菜たち。
普段通り売られているものと何も変わらない。まだ食べられるにも関わらず大量の野菜が廃棄されているというのはやるせなさを感じる。
しかもそんな野菜が、夏場では廃棄される量が1週間で100kgになることもある。
「三重で色んな出会いが重なり」
また「食品廃棄ロス」について考えている時にこんな出会いもあった。
幼稚園でのママ友との何気ない会話の中で、ミエシカルの活動のことや廃棄野菜について話をしていると、偶然にも旦那さんが高校の農業科の先生をされている方がいらっしゃった。
その高校では米を作っているのだが規格に合わない小さな米は廃棄米として処分しているという話を耳にした。
米のサイズが小さいと言うだけで味や栄養素に違いは全くない。
だが「商品にならない」と言うだけの理由で、粒の小さい米が年間100〜150㎏もあり、そのほとんどが廃棄されている。
学校側もこの現状には頭を悩ませており、ミエシカルの方達に「食品廃棄ロスの問題」を解決するために、プロジェクトを始めるならこの廃棄米もぜひ使って欲しいとのこと。
先生たちの想いも、学校で生徒は本来、どういう風に作物を作るのか、どういう環境で作られるのかを学ぶのが基本。
この廃棄食品プロジェクトへの生徒の参加は「作って終わりでなく商品が市場に出た後の廃棄ロスという社会課題についても知ってほしい」「廃棄ロスについて考えるきっかけの場になってほしい」という先生の想いも込められていると言う。
JAの方の野菜の提供と、明野高校の先生との出会いがあり
「美味しく食べて、ストップ食品ロス」と言うスローガンを掲げて、野菜とお米を使ったグルテンフリーのお菓子を作るプロジェクトがスタートした。
「想いを形にする大変さ」
プロジェクトが始まり、まず出た課題は
「お菓子とは遠いイメージの野菜を、いかに野菜と意識してされずに手軽に食べてもらえるか?」ということだった。
ニンジンやさつまいもであれば、甘みがありお菓子に入れるイメージが湧きやすい。
ただ廃棄野菜は様々で、ほうれん草、里芋、大根…季節によってはきゅうりやピーマンなどがある。お菓子のイメージとしては程遠い野菜たち。これらの野菜を使いどのようにお菓子を作っていくか頭を悩ませたと言う。
ただそこはメンバーの中に今は主婦であるが、かつてマクロビの先生をしていた人や、給食の調理をしていた人たちがおり、その料理のプロフェッショナルの人たちと共にどうやって美味しく商品を作れるか考え尽くした。
「完成したべジッフル」
なんと1年半もの試行錯誤の末、完成したのがこの「べジッフル」。
味は季節によって異なり、2023年2~4月中旬までの商品は、塩ポテト味、カボチャ味、柿味、お茶味の4種類。その時期ならではの味が楽しめる。どれも野菜の素材を活かすために一生懸命試行錯誤した。
試作の段階では、歯が折れてしまうのではないか…?というほどの固さにはなったが、色々な食材を試した結果、寒天を加えることで固さの課題は解決。
米粉との相性もよく、サクサクとした食感がうまれ、腹持ちも抜群。朝食の代わりなどにしてもちょうど良い。
こだわりは家族みんなで食べれること。
そのためにはできる限りアレルギーフリーで作りたかったので、卵・小麦・乳製品などを入れることはしなかった。アレルギーがあるから、子供だけは食べることができない、、と言うことがないように、家族みんなで食卓で食べ、笑顔が溢れるように7大アレルゲンフリー・グルテンフリーにこだわっている。
原材料は野菜、米粉、きび糖、米油、アーモンドプール、寒天、塩。シンプルな素材だけでできた、ヴィーガンの人にもしっかりと対応している。
パッケージの「V」のマークを考えてくれたのは、明野高校の生徒さん。
「『食品ロス』というと生活から遠くて、どういう風に関わればいいかわからないとなってしまうけど、食べることを通してみんなでニコニコなれたらいいよね」という発想から生まれたロゴだ。
「エシカルをもっと身近に」
2012年にエシカル推進の活動を始め、そこから10年ほど経った。
活動している中で感じるのは、まだまだエシカルは自分には遠いと思っている人が多いことだと言う。
でも実は、「食品ロス」の問題などは自分たちが今住んでいる地域でも沢山起きている。
「私たちが思っている以上に食品ロスの問題は身近にある」というこの事実をもっと多くの人に知ってほしい。そして同時に「食品ロスの問題を解決する方法もシンプルで簡単」という事実も伝えたい。
自分たちが食べることで、地域ででた食品ロスの削減に協力することができる。
ミエシカルでは地元のお祭りやイベントへの参加、廃棄野菜を提供していただくJAさんでの対面販売など、地域に根差した活動もしている。
また食品ロスがもたらす問題の一つである、焼却や移動にかかる環境負荷においても、地元ででた食品ロスを地元で消費することで、余計な移動にかかる環境負荷が軽減される。
自分たちの身近な生活の中でできることはたくさんある。日々の買い物で商品を選ぶ際にラベルを注意深くみたり、本当に今それが必要なのかを立ち止まって考えたり…。
その考えるきっかけの一つにべジッフルがあれば嬉しい。
日々、忙しく、考える余裕のない生活を送る人も多いと思うが、そういった方が、「おいしい」や「おもしろい」ということをきっかけに商品を知り購入してみる。その一歩が新しい視点や新しい考えにつながれば…という思いで商品を作っている。
「エシカルという気持ちは大事だから」と押し付けるのではなく、エシカルに興味を踏み出すきっかけを提供し続けていきたいと話す。それがエシカルの推進につながると信じている。
「ママさんの社会復帰のステップの場」
べジッフルに関わっているのは地域のママさんたち。
ママさんたちを中心に活動しているのも、NPO法人Mブリッジエシカル推進チームがべジッフルに込めたこだわりがある。
子どもを出産した後も、働きたいと考えるママさん沢山いる。しかし、実情として子どもを抱えながらの職場復帰は職場の理解、働く時間や急な休みの融通などから困難が多い。
なのでこのべジッフルの環境が、学校や幼稚園・保育園に子どもを預け、帰ってくるまでの隙間時間で、社会復帰のステップの場になってほしい。
共に働く人たちも子育ての経験がある人だから、家庭の事などの急な休みなど理解もされやすい。それだけでなく、家庭の悩みもシェアしたり、社会復帰を目指す子育てママが持つ自信喪失感や不安に寄り添い、家庭を優先しつつもゆっくりと社会と繋がり復帰できる場を提供している。
「べジッフルの想いが伝わりますように」
おいしく食べて食品ロス削減。
「おいしい」「グルテンフリーだから体にいい」という理由で多くの方にべジッフルを選んでくれること、それはもちろん嬉しいが、同時に、べジッフルを食べることによって「食品ロスを減らせる」ということを、もっとたくさんの方に知ってほしい。
このベジッフルは三重県の主婦の方たちが家族を想い、子供の食を想い、そして食品廃棄ロスを無くそうとの想いで出来上がった商品だ。
どんな商品にも生まれた背景がある。
何かを良くしたい、何かを変えたい、残したい。たくさんの想いが詰まって私たちの目の前に商品が並べられている。
ただ、昨今の資本主義の流れで、どうしても商品のパッケージや値段、そちらにばかりに目が行きがちになってしまい、商品の大事な想いが見えずらい世の中になってしまっている。
今回のTells marketで作り手の想いや、商品のストーリーを多くの人に知ってもらった上でべジッフルを味わってほしい。そして食卓でべジッフルを囲んで、家族の団欒の時間がこのべジッフルのパッケージのような笑顔になることを。