タケノコアチャール
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「竹林の再生と地域福祉をつなぐ
”旅するメンマ”」
高齢化が進み、放置竹林となった竹林。竹害とも言われ、人の手が入らなくなった竹林は様々な問題を生み出している。
そんな竹林から大量に生える竹の子を資源として活用し、竹林再生へ一歩を踏み出した。
無添加で作られる商品は地域の障がい者就労支援施設と連携して製造し、自然への優しさだけでなく社会貢献の輪も広げている。
竹の子が生まれ変わったのは、異国の味を感じられるメンマ。
インドの漬物と組み合わせたメンマアチャール。
チュニジアの調味料を使ったメンマハリッサ。
中国の風味を感じられる香油メンマ。
ここにしかない異国の味は、私たちを小さな旅へ連れて行ってくれる。
作っているのはmurata baseの河合さん。
バックパッカー、印刷会社、地域おこし協力隊という異色の経歴を持ち、まっすぐな想いで今の生活に辿りついた。
「今が一番充実している」と語る河合さんの、想いとストーリーを聞いた。
「すべてに全力。すべてが今に繋がる大切な経験。」
東京都町田市出身の河合さん。
東京の都会さもありつつ、自然も十分にある郊外で生まれ育った。
子供の頃は、明るく楽しく毎日を過ごした記憶がある。好奇心旺盛で、絵を描くことも、山で秘密基地を作ることも好きだった。
高校卒業後は、横浜にあるカメラの専門学校へ進学した。
当時バックパッカーが流行っていた影響で、卒業後も就職はせず、タイ・カンボジア・シンガポールなど東南アジアを巡った。
バックパッカーとしての毎日は刺激的だった。
日本では体験できない文化や価値観。何事にも好奇心旺盛で楽しむ自分にとって、他には変えられない特別な体験だった。
帰国後は印刷用のデータやデザイン、アプリ開発をする制作会社に就職。
専門学校での知識を活かし、デザインやDTPなどに従事した。
このころから渓流釣りやキャンプにはまり、自然に触れる機会が増えた。山形や宮城など、東北を中心に休日は決まって遠出をする日々。
そんな中で、宮城県の村田町で自然農の米作りをしているおじいちゃんに出会った。これが、村田町と自分を繋ぐきっかけとなる出会いだった。
米作りの手伝いをするために、東北に赴くたびに村田町に足を運んだ。
おじいちゃんの田んぼはとても良いところだったし、東北もすごく面白い。
こういう暮らしってなんだか良い。
自然あふれる村田町での暮らしに、どんどん魅了されている自分がいた。
「murata base ー人々が集う町の拠点ー」
人生は短いから、できる経験は限られている。
それなら東北で暮らしてみたい。
東北への移住が理想から現実になり始めたころ、世界ではコロナが流行し始めていた。
様々なことが規制されていた当時。都会の自粛モードは特に強く、その閉塞感に疲れていたことも背中を押す一因となった。
地域おこし協力隊の募集先を探したところ、なんと村田町も募集中だった。
一度決めたら想いはまっすぐ。不安は一切なかった。
迷わず応募したところ合格。15年勤めた制作会社を退職し、とんとん拍子で村田町での暮らしが始まった。
地域おこし協力隊としての活動は多岐にわたった。
お祭りの実行委員など地域イベントの運営や手伝い、観光物産協会と協力してメンマ作り、県外のイベントで町の特産品のPR、缶バッチのデザイン、チラシ作成…
時には住民のお困りごと解決など、地域密着で様々なことに取り組んだ。
村田町では、古民家に住み始めた。カフェのようなおしゃれさやどこか懐かしさがある魅力的な物件。魅力を最大化できるように改造をしていくと、どんどん人が集まるようになった。
マルシェを開催したり、音楽ライブをしたり。
「ここってベースキャンプみたいだね」
多種多様な人が集まる家は人々のベースキャンプとなり、いつのまにか「murata base」と呼ばれるようになった。
「ある日突然、運命の味」
murata baseのイベントとして「カレー×山菜祭り」を開催し、久米島のインドカレー屋を招いた。
ちょうど竹の子が旬の時期。試しに竹の子でアチャールを作ってもらった。
なんだこれは!!
衝撃的なおいしさだった。アチャールとは、インドなど南アジアで食べられる漬物のこと。
びっくりするぐらい竹の子とアチャールの相性が良く、なにより新しい。
それに、竹の子を商品化しておいしく消費することができれば竹害を抑えられるかもしれない。観光物産協会の活動を通して、高齢化が進み放置竹林が増えたことが影響で竹害が問題になっていることを知っていた。
…これだ!
作ってくれた人に電話で作り方を聞いては試作を繰り返し、今までにないアチャール「タケノコアチャール」を作り出した。
「異国と優しさを旅するメンマ」
タケノコアチャールは、村田町で採れた新鮮な竹の子をスパイス・オイル・酢で漬けて作られている。風味豊かで、カレーに混ぜたり、酒のつまみにもぴったりな一品だ。
旬のおいしさを届けるため、期間限定で販売されている。
竹害のことを知ってから、何か山のものを扱った商品を作りたいと思っていた。しかし里山である村田町では山菜やキノコ類は思ったより少なく、商品化は難しい。
竹の子は、そんな状況も打開できるぴったりな素材だった。
竹の子はキノコや山菜に比べて資源として豊富にあり、身近な山で採取でき村田町での暮らしにも合う新しい資源だと感じた。
そして、村田町ではたくさん収穫できる。資源として活用することで、放置竹林の再生にも繋がる。
自然の恵みを食という資源で活用して、それが環境にも良くて、何よりおいしい。
これってとてもすごいことじゃないか。
可能性と魅力を感じ、通年販売できるようメンマを使った商品展開にも挑戦した。
香油メンマは、中国を感じられる商品。山椒がさわやかで刺激的に香るメンマは、白ご飯にぴったりだ。
メンマハリッサは、チュニジアを感じられる商品。
メンマをチュニジアの調味料であるハリッサと玉葱醤油麹で味付けし、パンチのあるメンマに仕上げた。ご飯だけでなく、お肉やサラダにも合う商品だ。
メンマアチャールはタケノコアチャール同様、インドやネパールなど南アジアを感じられる商品だ。スパイスの香りだけでなく胡麻の風味とシャキシャキ食感を楽しむことができる。
murata baseの商品は全て、”ここにしかない異国の味”。
日本の自然の恵みを感じながら、竹の子を通じて世界を旅することができる。
メンマづくりは収穫から製造まで全て自分で行っていたが、今年から地域の障がい者就労支援施設と連携し、加工は委託できるようになった。
作業効率のアップでより多くの竹の子を資源化できるだけでなく、社会貢献の輪を広げられている。
murata baseのメンマは世界を旅するだけでなく、自然と人を繋ぐ優しさの旅も届けている。
「ラブ・アンド・ピース」
地域おこし協力隊としての活動は2024年6月に終了。現在は移住者として村田町に残り、活動を続けている。
他の場所に行かなかった理由は、まだまだやり残したことがあるから。
メンマ業界をさらに盛り上げていきたい。
イベントを企画したり、古民家カフェを開いたり、民泊をしてみたり。
murata baseでもっと開かれた活動をおこなっていきたい。
人々が集まるmurata baseは単なるベースキャンプではなく、人が集い、繋がり、旅をする人生のベースキャンプだ。
そしてそのベースキャンプは、進化を止めることを知らない。
求める未来はただ一つ。愛と平和が溢れる世界。
想いにまっすぐな河合さんだからこその素敵な言葉だ。
そんな未来に一歩でも近づけるよう、河合さんは今日もメンマを作り、人と集い、人生のベースキャンプをアップデートし続けている。