玄関にお花を飾ることで、訪れる人々に温かく明るい印象を与えることができます。しかし、どのように飾れば良いか分からず、躊躇してしまう方も多いかもしれません。また、花束をもらったけれど、飾り方や手入れ方法が分からないと困ることもあるでしょう。
この記事では、だれでも簡単にできるお花の飾り方をご紹介します。また、手入れのコツや美しく見せるための比率、花瓶の選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
おしゃれな花の飾り方と美しく飾るための黄金バランス
黄金比とは、人が最も美しいと感じる比率のことです。お花を飾る際にも黄金比を取り入れることで、バランスよくおしゃれに飾ることができます。ここでは、お花を黄金比で飾るためのコツを紹介します。
お花と花瓶の基本 – 1:1
お花を花瓶に飾る際の基本の比率は1:1です。花瓶の高さに対して、同じ長さのお花を配置すると、バランスよく見せることができます。
複数のお花がある場合は、一番目立つお花を1:1の比率で飾り、葉や小花は少し高めに、次に目立つお花は少し低めに配置すると、段差が生まれてバランスが良くなります。また、お花の数は奇数にすると、よりバランスが取りやすくなります。
枝ものと花瓶のバランス – 2:1
桜や紅葉などの季節の枝ものを飾りたい人も多いですね。
枝ものの場合、花瓶に対して2:1の比率で飾ると、バランスが取れます。細長く安定感のある花瓶に枝を生けると、よりおしゃれに仕上がります。玄関やリビングの床に直接花瓶を置いて飾るのも良いアイデアです。
大きなお花と花瓶のバランス：0.5:1
ダリアやシャクヤクのような大きなお花の場合は、花瓶に対して0.5:1の比率で飾ると、安定感が生まれます。お花が高い位置にあると不安定に見えるため、低めに配置することでバランスを整えます。底が広く安定感のある花瓶を選ぶことが大切です。
初心者向けの使いやすい花瓶の選び方
出典:tells market
お花を飾るのに慣れていないと、花瓶選びに迷うこともあるでしょう。初心者でも使いやすい花瓶を選ぶためのポイントを解説します。
数輪のお花を飾る場合
まずは一輪挿しの花瓶から始めるのがおすすめです。花をまっすぐ立てやすく、初心者でも美しく飾ることができます。花瓶の口が極端に細すぎると内部をきれいに洗うのが難しくなるため、少しゆとりがあるデザインの方が使いやすいでしょう。
また、高さが15㎝ほどの花瓶を選べば、お花屋さんで購入した花をあまり切らずにそのまま飾ることができます。 インテリアに馴染みやすい白や透明のシンプルな花瓶を一つ持っておくと、どんなシーンにも合わせやすく便利です。
花束を飾る場合
花束を美しく飾るには、適度な太さと高さを持つ花瓶が必要です。高さ15～20cm、直径約10cmの花瓶であれば、ほとんどの花束に対応できます。
形状は、ストレートな筒型や壺型、または口がやや外側に広がったラッパ型が生けやすいです。ボリュームのある花束は上部が重くなりやすいため、厚手のガラスや陶器など重量感のある花瓶を選ぶと倒れにくくなります。
花瓶以外でのお花の飾り方と手入れのコツ
花瓶がない場合でも、身近なアイテムでおしゃれにお花を飾る方法があります。以下にいくつかのアイデアを紹介します。
ドライフラワーに加工しよう！
ユリやチューリップなど、水分が多く花びらが薄いお花は不向きですが、それ以外はドライフラワーにできます。
ポイント: 花が咲ききる前の新鮮なうちに作りましょう。数本を束ねて、日陰で風通しの良い場所に逆さに吊るすだけです。湿度が高いと乾燥が進みにくく、カビが生えることもあるので注意してください。
花首だけを使いたい場合は、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れておくだけでOKです。乾燥後は壊れやすくなるので、扱いには気を付けましょう。
押し花を作ろう！
水分が少なく、薄い花びらで平らにしやすい花が適しています。小花ならかすみ草やミモザ、レースフラワーが向いています。
茎を切り、花だけにしたらティッシュペーパーや新聞紙で挟み、本の間に入れます。上に重いものを乗せて、しっかり平らにしましょう。乾燥剤シートがあれば効果的ですが、普通の乾燥剤を周りに置くだけでも大丈夫です。
ポイント: 開花がピークを迎える前の新鮮な花を使いましょう。ピークを過ぎた花は発色が悪くなるので注意してください。
剣山を活用しよう！
花を飾る時、花瓶や壺も便利ですが、口の広い壺や皿のような形の水盤（すいばん）の器では剣山を使うと便利です。剣山を使うと、花の向きや角度などの調整がしやすく、自分の思った方向に挿すことができるので、アレンジの幅が広がります。
ポイント: 剣山に対して花材が大きすぎたり重すぎたりすると、剣山ごと倒れることがあります。花材に合った剣山を選びましょう。使用後は、ヌルヌルすることがあるので、流水でしっかり洗い流してください。
飾ったお花を長持ちさせるためのポイント
お花を長持ちさせるためのコツを3つご紹介します。
ポイント１：水を毎日入れ替える
花瓶の水は毎日入れ替えましょう。キレイな水を保つことで、お花が長持ちします。放置すると、茎からバクテリアが発生し、水がすぐに汚れてしまいます。
また、水を交換する際は、花の茎や花瓶も一緒に洗ってください！ぬめりが残ると水がすぐに汚れるので、忘れずにしっかり洗いましょう。
ポイント2：水を入れ替える際にお花の茎を切り戻す
水を入れ替えるときは、茎の切り戻しも行いましょう。しっかり切り戻すことで、お花が水を吸いやすくなります。茎は約3㎝ほど切るのがベストです。切り口周辺にはバクテリアが付着しているため、少し切るだけでは雑菌が残ったままになります。
ポイント3：延命剤を使ってお花の寿命を延ばす
切り花専用の延命剤を水に加えると、お花を長持ちさせることができます。延命剤が手に入らない場合は、漂白剤や中性洗剤を水に数滴入れることで、雑菌の繁殖を抑えられます。また、延命剤には糖類が含まれているので、少量の砂糖やサイダーを加えるのも効果的です。ただし、延命剤や他の添加物を入れすぎると逆効果になることがあるので、注意が必要です。
まとめ
お花を飾ることは難しくありませんが、適切な方法を知っているとさらに美しく飾ることができます。今回紹介したポイントを押さえれば、誰でも簡単におしゃれな空間を演出できます。お花のある生活を楽しみましょう。お花が一輪あるだけで、空間が明るくなります。さまざまなお花に挑戦して、花のある生活を満喫してください。
tells Marketでは、インテリアにぴったりな飾り物や花瓶も取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。