生花の美しさをいつまでも楽しみたい方に朗報です。今回は、ご自宅で簡単にできるドライフラワーの作り方を詳しくご紹介します。初心者の方でも失敗しないコツから、おしゃれな飾り方まで、わかりやすく解説していきます。

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Dry Bouquet
¥3,850(税込)
お花の綺麗さは、
時間が経過しても、尚美しいと個人的には思っております。時代の流れによって、様々なものが新陳代謝する中で、そのもののエイジングを楽しむということもまた、日本独自の良き文化です。
お花が時間とともにドライになり、その中でも更にエイジングしていく、そんな変わりゆく姿を楽しんで頂けたらと思います。
家のお花をドライフラワーにする方法。失敗しないコツとは
お気に入りの生花を長く楽しむためのドライフラワー作り。実は、専門的な知識や道具がなくても、ご自宅で簡単に始められます。ここでは、ドライフラワーの基礎知識から、失敗しないための重要なポイントまでをご説明します。
ドライフラワーとは?
ドライフラワーとは、生花から水分を抜いて乾燥させ、長期保存できるように加工したお花のことです。適切な方法で作ることで、生花の美しい形や色合いを残したまま、数か月から数年にわたって楽しむことができます。
生花と比べて管理が簡単なことも、ドライフラワーの大きな魅力です。水やりの必要がなく、季節を問わず飾れることから、インテリアとして人気が高まっています。また、アレルギーの方でも安心して楽しめる点も特徴的です。
ドライフラワーに向いている花材としては、バラ、ラベンダー、かすみ草、アジサイなどが代表的です。これらの花は、乾燥後も形や色が比較的きれいに保たれやすい特徴があります。
実は自宅でも簡単に生花をドライフラワーにできます
ドライフラワー作りは、専門店に依頼しなくても、ご自宅で気軽にチャレンジできます。必要な道具も、身近にあるものがほとんどです。
成功のポイントは、以下の3つです。まず、花材の選び方です。新鮮で状態の良い花を選ぶことが、美しい仕上がりの秘訣です。次に、乾燥させる場所の環境です。風通しが良く、直射日光の当たらない場所を選びましょう。最後に、花の状態に合わせた乾燥方法の選択です。
乾燥方法 | 特徴 | 向いている花材 | 所要時間 |
---|---|---|---|
ハンギング法 | 最も簡単で道具不要 | すべての花材 | 2-3週間 |
ドライインウォーター法 | 花を飾りながら乾燥 | 細い茎の花 | 1-2週間 |
シリカゲル法 | 色鮮やかに仕上がる | バラなど花びらの多い花 | 3-7日 |
グリセリン法 | ボリュームを保てる | 木の実、葉物 | 1-2週間 |
吊るすだけでOK!気軽に楽しむハンギング法(自然乾燥法)のコツ
初心者の方におすすめなのが、最も簡単なハンギング法です。特別な道具を必要とせず、自然の力を利用して花を乾燥させる方法で、失敗のリスクが最も少ない技法です。
ハンギング法の手順とポイント
ハンギング法の基本的な手順は非常にシンプルです。まず、花材を5-10本程度の小さな束にまとめます。茎の部分を糸やリボンでしっかりと結び、風通しの良い日陰に逆さまに吊るします。

成功のポイントは、以下の点に注意を払うことです。束ねる量は少なめにし、花と花が重ならないようにすることで、カビの発生を防ぎます。また、吊るす場所は、直射日光を避け、湿度の低い場所を選びましょう。
乾燥には2-3週間ほどかかりますが、この間の手間はほとんどありません。花びらや茎がパリパリになれば完成です。仕上がった後は、優しく払って花粉やホコリを落とし、保管や飾りつけに移ります。
ドライインウォーター法のステップ
水に活けたまま自然に乾燥させていく方法で、花を飾りながらドライフラワーを作れる画期的な技法です。この方法は、特に細い茎の花に適しています。
ドライインウォーター法の手順とコツ
まず、花瓶に少量の水(花瓶の高さの1/4程度)を入れます。そこに花を活け、そのまま自然に水が蒸発するのを待ちます。水が少なくなっても足さないことがポイントです。
この方法の特徴は、花が徐々に水分を失っていくため、花びらの形が崩れにくいことです。また、花瓶に活けたまま乾燥できるため、インテリアとしても楽しめます。
バラなどの花びらが多いお花に最適。色鮮やかなドライフラワーを作るシリカゲル法
シリカゲル法は、最も色鮮やかな仕上がりが期待できる方法です。特にバラやガーベラなど、花びらの多い花を乾燥させる際に効果的です。この方法では、シリカゲルの吸湿効果を利用して、花の色と形を美しく保存することができます。
シリカゲル法の作り方とポイント

基本的な手順は、専用の容器にシリカゲルを敷き詰め、その中に花を埋めていくというものです。まず、容器の底に2-3cmほどシリカゲルを敷きます。その上に花を置き、さらにシリカゲルをふんわりとかけていきます。花びらの間にもシリカゲルが入るように、優しく振動を与えながら作業を進めます。
完全に埋め終わったら、容器のふたをして3-7日ほど置きます。乾燥具合は花の大きさや種類によって異なりますが、花びらがカサカサになれば完成です。取り出す際は、シリカゲルを優しく払い落とします。
シリカゲル法の特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
色の保持力 | 生花に近い鮮やかさを保持 | 材料費が必要 |
乾燥時間 | 比較的短期間で完成 | 手間がかかる |
形状の保持 | 立体感を保ちやすい | 失敗のリスクあり |
再利用性 | シリカゲルは繰り返し使用可能 | 初期投資が必要 |
お花のボリュームをそのままに。木の実や葉っぱを使ったグリセリン法のやり方
グリセリン法は、植物の細胞内の水分をグリセリンに置き換えることで、しなやかさを保ったまま長期保存を可能にする方法です。特に木の実や葉物の保存に適しており、自然な質感とボリューム感を残すことができます。
グリセリン法のステップとコツ
グリセリンと水を1:2の割合で混ぜた溶液を準備します。この溶液に花材を浸し、1-2週間ほど置きます。茎の断面を斜めにカットし、必要に応じて茎を縦に裂いて吸水を促進させることがポイントです。
溶液に浸している間、花材全体にグリセリンが行き渡るよう、時々位置を調整します。完成の目安は、葉全体がしっとりとした艶のある状態になることです。
「吊るす」以外のアイデアも。おしゃれなドライフラワーのおすすめの飾り方を紹介
作ったドライフラワーを素敵に飾ることで、お部屋の雰囲気をより一層おしゃれに演出できます。ここでは、様々な飾り方のアイデアをご紹介します。
【数種類のドライフラワーを壁掛けする方法】ガーランド風にアレンジ
複数のドライフラワーを組み合わせてガーランドを作ると、ボヘミアンな雰囲気を演出できます。麻紐や細いワイヤーを使って、花材を等間隔に結びつけていきます。色や大きさの異なる花を組み合わせることで、より立体的で魅力的な仕上がりになります。
【1本のドライフラワーを飾る方法】コップや一輪挿しに飾るアイデア
シンプルながら洗練された雰囲気を作り出すなら、一輪挿しの活用がおすすめです。細めのガラス瓶や陶器の一輪挿しに1本だけ飾ることで、花の形状を引き立て、モダンな印象に仕上がります。

TOKISASHI
¥7,800(税込)
流木と真鍮で作成したアップサイクルの一輪挿し。
生花を活けてもドライフラワーを活けても合う、一輪挿しを作成しました。
流木は海に大量に流されたものを
真鍮は古時計の歯車の部品をつかいながら。
【大きめのドライフラワーを使う方法】束ねてスワッグにアレンジ
スワッグとは、複数の花材を束ねて壁に掛けるアレンジメントです。大きめの花材を中心に、小さな花や葉物を組み合わせることで、豪華な印象を作り出せます。玄関やリビングの壁面装飾として人気があります。
【木の実や葉っぱのドライフラワーを飾る方法】ボトルに入れて飾るアイデア
木の実や小さな花材は、透明なガラスボトルに入れて飾るのがおすすめです。サイズの異なるボトルを並べて配置することで、統一感のあるディスプレイが作れます。
飾り方 | 特徴 | 向いている花材 | 難易度 |
---|---|---|---|
ガーランド | 壁面を華やかに演出 | 小~中型の花材 | ★★★ |
一輪挿し | シンプル&モダン | 長茎の花材 | ★ |
スワッグ | 豪華で存在感あり | 大型の花材 | ★★ |
ボトル装飾 | コンパクト&かわいい | 木の実・小花 | ★ |
まとめ
ドライフラワー作りは、始めやすく奥深い魅力を持つクラフトです。今回ご紹介した4つの方法は、それぞれに特徴があり、花材や目的に応じて選択できます。
- ハンギング法:最も手軽で、初心者におすすめ
- ドライインウォーター法:飾りながら作れる便利な方法
- シリカゲル法:色鮮やかな仕上がりを求める方に
- グリセリン法:葉物や木の実を美しく残したい方に
作ったドライフラワーは、季節を問わず長く楽しめる上、アレンジ方法も豊富です。ぜひご自身の好みやライフスタイルに合わせて、お気に入りの方法を見つけてください。
初めは簡単なハンギング法から始めて、徐々に他の方法にもチャレンジしていくことをおすすめします。失敗を恐れずに、ドライフラワー作りの素敵な世界を楽しんでください。