梅雨が明け、本格的な夏を迎える前に「夏支度」をしておくことで、猛暑や熱帯夜を快適に過ごすことができます。夏支度とは、衣食住のあらゆる面で暑さ対策を施し、心身ともに健やかな夏を過ごすための準備のこと。日本の高温多湿な夏を乗り切るための知恵が詰まった伝統的な習慣でもあります。本記事では、体調管理から部屋の模様替えまで、夏を快適に過ごすための準備をご紹介します。
夏支度の必要性とは?
夏支度とは、日本の湿度の高い蒸し暑い夏を快適に、そして健康に過ごすための準備を指します。単なる季節の変わり目の習慣ではなく、気温や湿度の急激な変化に対応するための大切な準備期間です。適切な夏支度を行うことで、夏バテや熱中症のリスクを減らし、エアコンの効いた室内と屋外の温度差による体調不良も防ぐことができます。
日本の夏は特に湿度が高く、気温が30℃を超える日が続くことも珍しくありません。このような環境では、体温調節機能が正常に働かなくなり、熱中症のリスクが高まります。また、冷房による室内外の温度差は自律神経のバランスを崩し、いわゆる「冷房病」を引き起こすこともあります。
夏支度の重要性は科学的にも裏付けられています。人間の体は環境の変化に適応するために約2週間程度の準備期間を必要とすると言われています。そのため、本格的な夏が来る前に少しずつ体や生活環境を調整していくことが大切なのです。
また、夏支度は精神的な面でも効果があります。季節の変わり目に部屋や衣服を整えることで、気持ちの切り替えができ、新鮮な気持ちで夏を迎えることができます。さらに、計画的に準備を進めることで、猛暑時の買い物や準備の負担を減らすというメリットもあるのです。
暑さや冷房に打ち勝つ「体」づくり
夏を健康に乗り切るためには、体づくりが最も重要です。暑さに対する耐性を高め、冷房による温度差にも負けない体を作ることで、夏バテや熱中症を予防し、快適に過ごすことができます。気温の上昇に合わせて少しずつ体を慣らし、汗をかく機能や体温調節機能を向上させることが大切です。
入浴で汗をかく機能を向上させる
汗をかく機能は夏の体温調節に不可欠です。日々の入浴習慣を調整することで、この機能を徐々に高めていくことができます。まず大切なのは、ぬるめのお湯(38~40℃程度)に少し長めに浸かる習慣をつけることです。これにより、毛穴が開き、自然と汗をかきやすい体質に変わっていきます。
特におすすめなのが半身浴です。胸のあたりまでお湯に浸かり、20分程度ゆっくりと過ごすことで、体の深部から温まり、発汗機能が活性化します。この時、ひのきなどの入浴剤を使うと、リラックス効果も高まります。日本の伝統的なひのきの香りによるリラックス効果だけでなく、血行促進効果もあるとされています。

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また、入浴後は急激に体を冷やさないよう注意が必要です。すぐに冷房の効いた部屋に入るのではなく、自然に体を冷ましてから就寝するのがおすすめです。寝る前に軽くストレッチすることで、血行が促進され、質の良い睡眠につながります。
さらに、週に1~2回は少し熱めのお湯(41~42℃程度)で短時間(5分程度)の「熱浴」を取り入れるのも効果的です。これは体に適度な刺激を与え、温度変化への耐性を高める効果があります。ただし、心臓や血圧に不安のある方は、医師に相談してから試してください。
運動で血液循環を改善する
適度な運動は血液循環を促進し、体温調節機能を向上させる効果があります。夏に向けた体づくりには、無理のない範囲で定期的な運動を取り入れることが大切です。特に有効なのが、ウォーキングやヨガ、ストレッチといった軽度から中程度の運動です。
朝の涼しい時間帯に20~30分程度のウォーキングを行うことは、一日のスタートとして最適です。これにより基礎代謝が上がり、一日中エネルギーを消費しやすい体になります。また、軽い有酸素運動は自律神経のバランスを整える効果もあり、冷房による温度差に対する体の適応力を高めます。
ヨガやストレッチは特におすすめで、筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、深い呼吸によって体内の酸素供給を増やし、代謝を活性化させます。「太陽礼拝」と呼ばれるヨガの一連の動きは、全身の血流を促進し、朝の体温上昇にも役立ちます。
また、夕方の軽いジョギングや速歩も効果的です。日中に溜まった疲労物質を排出し、就寝前の体温調整にも役立ちます。ただし、夏場は熱中症のリスクがあるため、運動は涼しい時間帯を選び、水分補給をしっかり行うことが重要です。
運動と併せて、冷たい飲み物よりも常温や白湯を意識的に飲むことで、胃腸への負担を減らし、体の内側から温度調節機能を高めることができます。
夏を乗り切るための「衣」の準備
夏の快適さを左右する重要な要素の一つが「衣」の準備です。適切な素材や機能性を備えた夏服を選ぶことで、暑さをしのぎやすくなるだけでなく、冷房による冷えから体を守ることもできます。日本の伝統的な知恵と現代技術を組み合わせた夏の衣服選びで、快適な夏を過ごしましょう。
夏の生活スタイルに合わせて衣類を見直す
夏の衣類は、単に薄手のものに替えるだけでなく、自分のライフスタイルや活動内容に合わせて選ぶことが重要です。まずは、クローゼットの中から冬物や春物を整理し、夏服のスペースを確保しましょう。使わない季節の衣類は、防虫剤や乾燥剤を入れて、湿気の少ない場所で保管するのがおすすめです。

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昔から日本で使われている天然の防虫剤といえば樟脳、その樟脳はくすのきを蒸留してつくられています。
防虫・消臭効果があるこのくすのき防虫ブロックは、間伐材やは端材を捨てずに活用したサステナブル製品です。衣類や寝具を安全な天然素材で虫から守ってください。
通勤や外出が多い方は、汗をかいても目立ちにくい色や、速乾性のある素材の服を中心に選びましょう。特に日本の夏は湿度が高く、汗をかきやすいため、吸水速乾機能を持つ機能性素材の服は非常に役立ちます。最近の技術進化により、見た目はフォーマルでありながら、機能性に優れたビジネスウェアも多く販売されています。
在宅勤務や家事が中心の方は、動きやすさを重視した服装がおすすめです。綿100%の天然素材は肌触りが良く、汗を吸収してくれますが、乾きにくいというデメリットもあります。最近では綿とポリエステルを混紡した素材も多く、天然素材の快適さと機能性素材の利点を兼ね備えています。
また、冷房対策も忘れてはいけません。真夏でも室内は冷房で冷えることが多いため、羽織るものを一枚持ち歩くことをおすすめします。特に麻や薄手の綿のカーディガンやストールは、軽量でかさばらず、バッグに入れて持ち運びやすいアイテムです。
夏服のチェックと新調
夏服を本格的に着始める前に、前シーズンの服をチェックして、必要に応じて新調することも夏支度の大切なポイントです。まずは前年の夏服を取り出し、汚れやほつれ、サイズ感などをチェックしましょう。特に白っぽい服は、保管中に黄ばみが出ることがあるので注意が必要です。
素材選びでは、通気性と肌触りのバランスを考慮することが重要です。伝統的な日本の夏素材である「麻(リネン)」は、通気性に優れ、サラリとした肌触りが特徴です。シワになりやすいというデメリットはありますが、最近ではシワ加工を施して味わいとして楽しむスタイルも人気です。

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「nohara」はフィンランド語で「野原」を意味する言葉。広々とした野原で風を感じ、自然と共に過ごすような、自由で心地よい時間を過ごしていただけます。生地は肌触りが良く、着心地も抜群です。
また、草木染めは素材本来の味わいを引き出すだけでなく、染料を作る際に使う化学物質を原料の植物で代用するため、環境に優しく安心して着用いただけます。
また、日本の伝統技術を活かした「和紙」を織り込んだ素材も注目されています。軽量で速乾性に優れ、UVカット効果もある優れた素材です。他にも、竹繊維を使用した「バンブーレーヨン」も、抗菌性と吸水性を兼ね備えた夏におすすめの素材です。
以下に、夏におすすめの素材とその特徴を比較表でまとめてみました:
素材 | 特徴 | おすすめシーン |
---|---|---|
綿(コットン) | 吸水性が高く肌触りが良い。乾きにくい。 | リラックスタイム、普段使い |
麻(リネン) | 通気性に優れ、サラリとした肌触り。シワになりやすい。 | 外出時、浴衣の生地にも |
シルク | 吸放湿性に優れ、肌触りが良い。高価で手入れが必要。 | 特別なシーン、就寝時 |
ポリエステル | 速乾性に優れ、シワになりにくい。静電気が起きやすい。 | スポーツ、アクティブシーン |
レーヨン | 吸水性と通気性のバランスが良い。洗濯で縮みやすい。 | カジュアルシーン |
和紙素材 | 軽量で速乾性に優れ、UVカット効果あり。 | 日常使い、アウトドア |
バンブーレーヨン | 抗菌性と吸水性に優れている。やや高価。 | インナー、肌着 |
食べ物や飲み物の準備:夏の「食」の支度
夏を健康に乗り切るためには、適切な食事と水分補給が欠かせません。夏の「食」の支度を整えることで、体力の維持や夏バテの予防につながります。日本の伝統的な知恵と現代の栄養学を組み合わせた、夏の食生活のポイントをご紹介します。
夏バテ予防のための食材を準備する
夏バテを予防するためには、適切な栄養素を含む食材を積極的に取り入れることが重要です。特に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルは、暑さで消耗する体力を回復させるために欠かせません。これらの栄養素を効率よく摂取するための食材選びを工夫しましょう。
たんぱく質は体力の源となる栄養素です。暑い夏には消化に負担のかからない良質なたんぱく質を選ぶことがポイントです。豆腐や納豆などの大豆製品は消化吸収がよく、日本の伝統的な食材として昔から夏の食卓に並んできました。また、鶏のささみや白身魚も消化がよく、さっぱりとした味わいで夏に適しています。
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、疲労回復に役立つ栄養素です。豚肉や玄米、枝豆などに多く含まれています。特に、豚肉と玉ねぎの組み合わせは「ビタミンB1の吸収率を高める」と言われており、生姜焼きや冷しゃぶなどの料理で取り入れると良いでしょう。
ミネラルの中でも特に重要なのが、汗と一緒に失われるカリウムと塩分です。カリウムは、きゅうり、トマト、なす、オクラなどの夏野菜に豊富に含まれています。これらの野菜を使った浅漬けや和え物は、手軽に作れる夏のおかずとして最適です。また、海藻類や乾物も上手に活用すると、ミネラル補給ができます。
夏の食材を選ぶ際には、日持ちのする保存食や調理の手間が少ない食材をストックしておくと便利です。乾燥わかめやひじき、凍り豆腐(高野豆腐)、乾燥きくらげなどは、水で戻すだけで使える上に栄養価も高く、非常に重宝します。
食欲をそそる香辛料や調味料、薬味を取り入れる
夏の暑さで食欲が落ちる時期には、香辛料や薬味を上手に活用することで、食欲を増進させ、消化を助けることができます。日本の夏の食卓には欠かせない薬味や調味料を意識的に取り入れることで、暑さに負けない食事を楽しみましょう。
日本の伝統的な夏の薬味として代表的なのが、青じそ、みょうが、生姜です。これらには、食欲増進だけでなく、抗菌作用や血行促進効果もあります。特に生姜は体を温める効果があり、冷房による冷えを防ぐのにも役立ちます。すりおろした生姜をそうめんのつゆに加えたり、冷奴にのせたりするだけで、さっぱりとした中にも温かみのある味わいを楽しめます。
また、和風のスパイスとして山椒や唐辛子も活用できます。特に山椒は、しびれるような独特の香りと味わいで、うなぎやそうめんなどの夏の食材との相性が抜群です。最近では粉山椒だけでなく、フレッシュな青山椒も料理に取り入れるレシピが人気です。
西洋の香辛料では、コリアンダーやミントが夏の料理に爽やかさを加えてくれます。特にミントは、冷たい飲み物に数枚加えるだけでリフレッシュ効果があり、消化促進にも役立ちます。また、バジルを使ったジェノベーゼソースは、冷製パスタに合わせると夏にぴったりの一品になります。
調味料としては、柑橘類の果汁を活用するのもおすすめです。レモンやすだち、ゆずなどの酸味は食欲を増進させ、さっぱりとした味わいを演出してくれます。また、白だしを使った冷たいつゆも、手軽に和の味わいを楽しめる夏の必需品です。
以下に、夏におすすめの薬味・香辛料とその効果を比較表でまとめました:
薬味・香辛料 | 主な効果 | おすすめの組み合わせ |
---|---|---|
青じそ | 抗菌、消臭、食欲増進 | 冷奴、そうめん、冷やし中華 |
みょうが | 食欲増進、解毒、消化促進 | 冷や汁、酢の物、薬味として |
生姜 | 体を温める、発汗促進、殺菌 | 冷製スープ、冷奴、飲み物に |
山椒 | 食欲増進、殺菌、消化促進 | うなぎ、そうめん、冷製肉料理 |
ミント | リフレッシュ効果、消化促進 | 飲み物、フルーツサラダ |
コリアンダー | 消化促進、食欲増進 | サラダ、エスニック料理 |
レモン | ビタミンC補給、さっぱり感 | 冷製スープ、魚料理、ドリンク |
体にやさしい飲み物やカフェインレスを選ぶ
夏の水分補給は健康維持の基本です。しかし、単に水分を摂るだけでなく、どのような飲み物を選ぶかも重要なポイントです。特に、日本の蒸し暑い夏を乗り切るためには、体への負担を軽減し、効果的に水分と栄養を補給できる飲み物を意識的に選びましょう。
まず基本となるのが、常温の水や白湯です。冷たい飲み物は一時的に体を冷やしますが、体が温度を調整するために逆に熱を生産するため、結果的に体温が上がることがあります。特に食事中や食後すぐの冷たい飲み物は、消化を妨げることもあるため注意が必要です。
日本の伝統的な夏の飲み物として麦茶があります。ノンカフェインで香ばしい風味があり、ミネラルも豊富に含まれているため、子どもから大人まで安心して飲める理想的な夏の飲み物です。水出し麦茶パックを使えば、手軽に作れるのも魅力です。他にも、ハトムギ茶やそば茶も消化を促進し、老廃物の排出を助ける効果があると言われています。

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体の中からすっきりしたい時や、長時間スマホ・PCのくっきり対策に。 黒豆やハトムギの香ばしさを味のベースとしながらクロモジで清涼感をプラス。 菊花を目でも楽しんでいただけるお茶です。 漢方で大切な概念である「陰陽」から名付けたIN/YOU CHA(インヨウチャ)シリーズ。 「インユ―」で「あなたに」あるいは「あなたの内側に届ける」という想いも込めています。 ご自愛ケアをあなたに届けるという想いを込めたギフトにもおすすめです。
また、発酵飲料も夏におすすめです。甘酒(砂糖不使用の米麹から作られたもの)は「飲む点滴」とも呼ばれ、アミノ酸やビタミン、食物繊維が豊富で、夏バテ予防に効果的です。冷蔵庫で冷やしておけば、暑い日のエネルギー補給にぴったりです。
緑茶やウーロン茶などのカフェイン飲料は利尿作用があるため、水分補給のメインドリンクとしては不向きです。特に就寝前のカフェイン摂取は避け、夕方以降はカフェインレスの飲み物を選ぶように心がけましょう。最近では、デカフェコーヒーやカフェインレスの紅茶など、選択肢も増えています。
手作りドリンクでは、レモンやライム、ミントなどを使ったフレーバーウォーターが人気です。砂糖を使わず、果物や野菜の自然な甘みや風味を活かしたドリンクは、カロリーを抑えながら水分と栄養を補給できます。特に、きゅうりやスイカ、トマトなど水分の多い野菜や果物を使ったスムージーは、水分と栄養を同時に摂取できる理想的な夏の飲み物です。
快適な部屋作り:夏の「住」の支度
夏を快適に過ごすためには、住環境の整備も欠かせません。日本の高温多湿な夏を乗り切るための住まいの工夫は、古くから日本人の知恵として受け継がれてきました。現代の技術と伝統的な知恵を組み合わせて、心地よい夏の住環境を作りましょう。
部屋のファブリックアイテムを夏仕様に変える
夏の部屋づくりで最も効果的なのが、ファブリックアイテムの衣替えです。カーテンやラグ、ソファカバー、寝具などのテキスタイルを夏向きの素材に変えるだけで、部屋全体の印象や快適性が大きく変わります。軽やかな素材と爽やかな色使いで、視覚的にも涼しさを感じられる空間を作りましょう。
まず、カーテンは遮熱・遮光機能のあるものに変えることをおすすめします。日差しをカットすることで室温の上昇を防ぎ、冷房効率も高めることができます。最近では、UVカット機能を持ちながらも、薄手で光を通す素材のカーテンも多く販売されています。レースカーテンと組み合わせることで、プライバシーを確保しながらも風通しを良くすることができます。
ラグやカーペットは、夏場は熱がこもりやすいため、できるだけ小さなサイズのものに替えるか、完全に外してしまうのも一つの方法です。どうしても必要な場合は、綿や麻、竹などの天然素材でできたラグを選びましょう。特にい草のアイテムは夏らしさを感じさせる日本の伝統的な素材です。

FURTE.U ランチョンマット
い草は、空気中の有害物質を吸着したり、消臭効果もある為、おしゃれで快適な食卓となります。 裏面には滑り止め加工もしています。
夏らしいい草のランチョンマットで食卓も夏支度をしましょう
寝具類も夏仕様に替えることが大切です。綿100%の肌掛け布団や、麻や竹繊維でできたシーツは、汗を吸収してくれるため、快適な睡眠をサポートしてくれます。特に注目したいのが「い草」を使った寝具です。天然の消臭効果があり、湿気を吸収・放出する性質を持っています。い草のシーツやマットレスパッドを使うことで、蒸れにくく快適な寝心地を実現できます。
また、クッションカバーやソファカバーも夏向きの素材に変えると、座り心地が大きく変わります。綿や麻、ポリエステルの速乾素材などがおすすめです。色合いは、白やライトブルー、ライトグリーンなどの涼し気な色を選ぶと、視覚的にも涼しさを感じられます。
以下に、夏におすすめのファブリック素材と特徴を比較表でまとめました:
ファブリック素材 | 特徴 | おすすめの使用場所 |
---|---|---|
綿(コットン) | 吸水性が高く、肌触りが良い | シーツ、クッションカバー |
麻(リネン) | 通気性に優れ、速乾性がある | カーテン、テーブルクロス |
竹素材 | さらっとした肌触り、抗菌性 | ラグ、シーツ |
い草 | 消臭効果、調湿機能がある | マット、枕パッド |
テンセル | 吸水性と通気性に優れている | シーツ、枕カバー |
ポリエステル(速乾性) | 乾きが早く、シワになりにくい | カーテン、ソファカバー |
シルク | 吸放湿性に優れ、肌触りが良い | 枕カバー、シーツ |
インテリアを夏らしくカラフルにする
夏のインテリアは、色づかいや小物使いを工夫するだけで、簡単に季節感を取り入れることができます。特に日本の夏は湿度が高く蒸し暑いため、視覚的な涼しさを演出することが重要です。伝統的な日本の夏飾りと現代的なインテリアアイテムを組み合わせて、爽やかな空間を作りましょう。
色彩は夏のインテリアの重要なポイントです。ブルーやグリーン、ホワイトなどの涼し気な色を基調にすると、視覚的な涼しさを感じられます。特に海や空をイメージしたブルー系の色は、心理的にも体感温度を下げる効果があると言われています。全面的に模様替えするのが難しい場合は、クッションやテーブルマット、花瓶などの小物を涼し気な色のものに替えるだけでも効果的です。
日本の伝統的な夏のインテリアアイテムとして、風鈴や団扇、すだれなどがあります。風鈴の涼やかな音色は、耳からも涼しさを感じさせてくれます。ガラスの風鈴は光を通して美しく、またアルミや真鍮などでできた金属製の風鈴もクリアな音色が特徴です。最近では、デザイン性の高い現代風の風鈴も多く販売されています。

青白磁木瓜透かし風鈴
木瓜の部分は、職人が一つ一つ手作業により透かし彫を行っております。 「日本の軒下を涼やかに」を、ものづくりコンセプトとして作っております。
肥前鍋島藩の藩窯、大川内山で採れる天然の鉱石を使用して作られたものです。 鍋島青磁は、鍋島藩が三百年前に青磁陶石を求めて伊万里市大川内山に移ってきて以来、 技術が今に受け継がれている青磁なのです。 自然の青翠色の光沢が神秘的な美しさをかもしだし、潤いのある優雅な色合いを表現できる青磁磁器でできた風鈴です。
まとめ:日本の夏を涼しく過ごそう
ここまで夏を快適に過ごすための様々な方法をご紹介しました。日本の伝統的なアイテムを生活に取り入れることで、元気がなくなりがちな夏を乗り切ることができます。
本格的に暑くなる前からぜひ夏じたく始めてみてください。